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北羽新報社

街に熱気 能代市日吉神社祭典「神輿の渡御」

神輿を担ぐ男衆の「ワッショイ」の掛け声が戻った(能代市日吉町で)

 能代市御指南町の日吉神社祭典は27日、猿田彦行列を先頭に神輿(みこし)が丁山を従えて市内を練り歩く「神輿の渡御」が行われた。新型コロナウイルス禍の規模縮小を経て4年ぶりに通常の形に。夏空の下、汗だくで神輿を担ぐ男衆の元気な掛け声が戻り、見守る住民の声援と拍手が街を彩り、熱気は夜まで続いた。

 25日の丁山運行から始まった祭典はこの日の本祭が最終日。神輿の渡御は、かつて祭神が祭られていた清助町の御旅所に、同神社のご神体が御指南町から神輿に乗って里帰りする行事で、3日間にわたる祭りを締めくくるメインとなる。
 コロナ禍で昨年まで過去3回は丁山運行を中止し、神輿は4人で担げる小型の輿(こし)に替え、猿田彦行列も人数を制限した。今回、4年ぶりにコロナ禍前と同じ形で行った。
 午前10時、歴史絵巻を感じさせる猿田彦行列、豪華絢爛(けんらん)な神輿、五町組5基の丁山の順で出発。先頭からしんがりまで約350㍍以上にもなる道行きは、日吉町─上町─官庁街─大手町─清助町などの伝統コースを回り御旅所に向かった。
 同市の最高気温は30度を超す真夏日に。強い日差しが照り付ける中、サラシに鉢巻き姿の男衆は、ズッシリと肩にのしかかる重量1㌧とも言われる神輿を交替しながら担いだ。昨年まで自粛した「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声も解禁され、小路や国道などを勇ましく進行。コロナ禍前のにぎわいが復活した。
 御旅所に到着した神輿は夕方に帰路に就き、夜に日吉神社に戻って本殿の周りを3周するフィナーレで祭典は最高潮に達した。
 神輿は往復で延べ約200人、猿田彦行列は約60人が参加。猿田彦行列には初めて能代科学技術高硬式野球部、青雲柔道スポ少、能代弘道館柔道スポ少の子ども約40人が加わった。神輿の往路(朝くねり)には約90人が参加し、コロナ禍前(約60人)より多くの人から協力を得られたという。
 平賀優子宮司は「コロナ禍で休んだり、規模縮小したりした危機感を関係者が共有し、一丸となって行えた。この間に企業のトップも替わったが、前任者から祭りが引き継がれ、とても協力的だったことに感謝している。今後も若い世代が地元の祭りに興味を持ち、引き継いでいってほしい」と話した。

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