宣誓式でナイチンゲールの精神を受け継ぐともしびを自らのろうそくにともす学生たち

　臨床実習を前に、釧路労災看護専門学校（宮城島拓人校長）で２１日、第４９回生の宣誓式が行われ、２年生３１人が自らの目指す看護師像への決意を示した。

　宣誓式は、約１年間の基礎実習を終えた学生たちが本格的な病院実習を控え、志を新たにする儀式。以前は看護師の象徴でもあったナースキャップを授与する「戴帽式」や「実習志向式」として実施していたが、キャップの廃止などもあり、２０２１年度から名称も変わった。

　式典で宮城島校長は「これからは患者さんと直に接し、命を預かるという責任の重さを実感しながらの修業となる。不安や戸惑いもあると思うが、同じ志を持つ仲間たちが協力して学習すること願います」と呼び掛けた。

　学生たちは一人一人壇上で誓いの言葉を述べ、飯島朱莉（あかり）さんは「患者さんが安心してケアを受けていただけるよう、信頼関係を築くことで個々に合った個別性ある看護を実践します」と力強く宣誓。ナイチンゲール像からその看護精神を受け継ぐともしびを自らのろうそくにともし、思いを新たにした。