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北羽新報社

地元の特産取り入れて 三種町琴丘中1年生 オリジナル鍋料理競う

協力してオリジナルの鍋料理を作る生徒たち(琴丘中で)

 三種町の特産品を使ったオリジナルの鍋料理づくりを通して、郷土愛や創造力を育んでもらおうと、琴丘中(堀江岳志校長)で9日、「みたね鍋プロジェクト」が行われた。同校から相談を受け、町地域おこし協力隊員の三浦翔悟さん(33)=同町森岳=が提案。1年生22人がグループごとにメニューを考え、協力して調理に取り組むとともに、地域の魅力を再発見した。

 同校からふるさと・キャリア教育への協力と相談を受けた三浦さんは、かつて勤めていた食品メーカーで取引先にメニュー提案を行っていた経験を基に、同プロジェクトを発案。地元食材を使った鍋料理のメニュー開発の過程を通して創造力を養ってもらうとともに、地域の農業に理解を深め、郷土愛を育んでもらうことを狙った。
 事前学習で、生徒らがインターネットや家族からの聞き取りを行ったり、グループごとに料理のコンセプトや▽ベースとなるスープの味▽具材▽トッピング▽締めに入れるもの──を考案。この日は町内の4産直施設で食材を買った後、同校で調理に取り掛かった。
 味噌(みそ)や醤油(しょうゆ)をベースに、地元で取れたネギやハクサイなどさまざまな野菜を鍋に投入。隠し味に琴丘地域特産のソラマメを使った豆板醤(とうばんじゃん)、ウメ煮を加えたり、トッピングに「ことおか餃子」、すり下ろしたリンゴ、きりたんぽなどを入れたりするグループもあった。生徒らは手際良く食材を切ったり煮炊きし、満足のいく一品を目指した。
 教室が香ばしい匂いに包まれる中、全員で「いただきます」。生徒らは夢中になって完成した料理を頬張ったほか、他のグループの料理と味比べしながら、お互いの出来栄えをたたえ合った。金野朱里さんは「ジュンサイが手に入らなかったので、代わりに琴丘特産のウメを使ってみた。味噌と醤油ベースのスープに合うか不安だったけれど、マッチしていておいしかった。町の特産品が多いことを改めて学べた」と話した。
 また、三浦さんら4人が「おいしさ」「オリジナリティー」「見た目」を各10点満点で審査。加えて、「町産の食材をどれくらい使っているか」の項目は1品につき10点を加算した。三浦さんは「地元愛や創造性を養うだけでなく、新型コロナウイルスの影響で薄れてしまったなべっこ文化の楽しさを感じてもらえたら幸い。町内3中学校の統合後もふるさと・キャリア教育の一つとして続けてほしい」と願いを込めた。
 今回の「みたね鍋プロジェクト」の活動の様子や料理の審査結果は、町公式YouTube「みたねのむすびch」で月内に公開する予定。

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