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現代ガラス展の各賞決まる 大賞は作田さん(神奈川)【山陽小野田】

 山陽小野田市は28日、第9回現代ガラス展in山陽小野田(同実行委員会、市主催)の審査結果を発表した。大賞は作田美智子さん(40)=神奈川県=が制作した「静寂のその先に」に決まった。大賞を含めて上位賞は8点。スポンサー企業賞には12点が選ばれた。  

 現代ガラス展は、3年に1度のトリエンナーレ方式で2001年から開催。全国規模のコンペティションで、若手ガラス作家の登竜門となっている。今展の応募総数は61点で、5人の審査員が選考に当たった。  

 大賞に選ばれたのは、オーソドックスな造形の作品。奥行きは40㌢ほどあり、見る人が引き込まれてガラス内部の空間性を目で追っていける。「厳密な造形力」「実力を感じる」「弱点が無い」などと評された。  

 作田さんは女子美術大(東京都)でガラスを学び、制作を続けて20年になる。学生時代にも同展に出品したことがあり、現在は子育てしながら活動している。「ガラスという素材はとても魅力的。この魅力を引き出すことに長い時間をかけてきたが、諦めないで本当に良かった」と受賞を喜んだ。  

 地元関係では、きららガラス未来館の作家3人が入賞。橋本倫礼さん(42)の「そこにあるもの」は西部石油賞、川田絢子さん(32)の「光の向かう先へ」は日本化薬賞、松尾具美さん(37)の「波あかり」は山口銀行賞に選ばれた。  

 この日、会見した横山尚人審査員長は、審査過程を踏まえ「いつもに比べて数こそ少なかったが、内容のいい作品が目立った。作田さんは文句無しの得票で大賞に決まった。ガラス独特の透明性を生かしたフォルムで、完成度が高い力作」と講評。入賞作品などは、特別作品展を含めて県内外の3会場で延べ125日間展示される。  

 藤田剛二市長は「市の誇る素晴らしい作品が人々の目に触れる。ガラスアートのまちを全国にアピールしていきたい」、永山純一郎実行委員長は「より多くの人に鑑賞してもらい、感動を味わってほしい」と話した。  

   受賞作品と作家は次の通り。(敬称略)  

 ◇上位賞▽大賞「静寂のその先に」作田美智子▽優秀賞「つなぐもの」冨井弥樹(25)=愛知県▽市長賞「たまり日」遠藤由季子(24)=富山県▽横山審査員賞「depth(デプス)」峯岸結香(22)=茨城県▽隈審査員賞「icicle(アイシクル)#3」加藤千佳(28)=兵庫県▽ホンムラ審査員賞「Honeycomb│Glass(ハニカムガラス)Ⅶ」井川彩子(43)=京都府▽土屋審査員賞「未知を想う'22│1」小山敦子(31)=石川県▽三輪審査員賞「Voyager(ボイジャー)」三原航大(23)=兵庫県    ◇スポンサー企業賞▽小野田商業開発賞「arche(アルケー)」石見麻衣子(42)=北海道▽医療法人健仁会賞「目を覆った」塩田裕未(27)=長野県▽市自治会連合会賞「Postive loop(ポジティブループ)#2」菅野有紀子(39)=兵庫県▽西部石油賞「そこにあるもの」橋本倫礼▽太平洋セメント賞「Hiding(ハイディング)」小林昂平(35)=東京都▽田辺三菱製薬工場賞「月明かり」宮下真巳(27)=新潟県▽中国電力賞「CLIFF(クリフ)」竹内駿(28)=富山県▽長州産業賞「纏(まとい) №3」板野尚美(22)=岡山県▽戸田工業賞「彼岸過ぎまで」藤田創平(30)=千葉県▽日産化学賞「湖上の月夜」小倉五月(25)=神奈川県▽日本化薬賞「光の向かう先へ」川田絢子▽山口銀行賞「波あかり」松尾具美

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