特産シルクと和紙を表紙に 上質ノート販売 長野県岡谷市
絹糸と和紙のノート「TSUMUGI NOTE」を完成させた佐々木千玲さん(右)ら
シルク製品の開発を手掛ける「TINTt(ティント)」(長野県岡谷市)が、岡谷シルクと越前紙を組み合わせた絹布紙を表紙に使ったノート「TSUMUGI NOTE」を製品化し、販売を始めた。シルクならではの光沢を放つ表紙には、金の箔押し加工で御神渡りをデザイン。上質なノートで諏訪地方の魅力を伝える。
「TINTt」は、岡谷市の元地域おこし協力隊の佐々木千玲さん(53)が立ち上げた会社。「もっと身近でシルクの魅力に触れてほしい」とノートの製品化に着手。同社蚕糸部顧問を務める宮坂製糸所(同市)の髙橋栄子さん(54)、デザインを手掛けたグラフィックデザイナー小平陽子さん(55)との協力で完成させた。
表紙に使った絹布紙は、宮坂製糸所の上州式繰糸機で手挽きした絹糸の織物に、福井県の和紙・越前紙を手作業で裏打ち加工した素材。古くはふすまなどに使われ、現在は主に壁紙に活用されているという。2頭の蚕が一つの繭を作った「玉繭」を絹糸に混ぜることで織物に特徴的な節ができ、紬のような表情豊かな光を放つ。
ノートは岡谷シルクブランド協議会の「岡谷シルクブランド」に認証された。表紙カラーは深緑色、水色、金茶色の3色。佐々木さんらは「高級感とシンプルさを兼ね備えたデザイン。贈り物などでも使ってもらえたら」としている。
B6判、192ページ。1冊3500円(税込み)。宮坂製糸所売店、同社オンラインストアで販売しており、今後販路を拡大したい考え。問い合わせは同社(メールアドレス info@tintt.jp)へ。
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