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苫小牧高専4人が最優秀賞 地域課題解決の発表交流会

苫小牧工業高等専門学校フロンティアコース5年の4人が、昨年11月に行われた「地域PBL(課題解決型学習)発表交流会」で最優秀賞を受賞した。工場の製造ライン異常時にオペレーターを呼び出す時間と動作のロス軽減策を提案し、最高賞に選ばれた。4人は「びっくり」と口をそろえながらも「評価されてうれしい」と話している。

研究ポスターの前でほほ笑む5年生の4人

 道内の大学・高専10校のほか自治体や経済団体、金融、企業など約150機関が参加し、若者の道内定着を目指す「北海道若者活躍プロジェクト」の主催。今回の発表交流会には大学、高専など計7団体が参加した。

 苫小牧高専からは、応用化学・生物系の沖本拳一さん(20)、機械系の益野広也さん(20)と三木尚人さん(19)、情報科学・工学系の鈴木藍子さん(19)が出場した。

 4人は2021年11月から約1年間、トヨタ自動車北海道(苫小牧市勇払)の協力の下、製造ラインのトラブルに伴う作業ロスについて研究してきた。発表したのは、異常があった際に作業者がスマートフォンのアプリで知らせ、チャット画面でオペレーターとやりとりし、オペレーターが現場に向かうというシステムの提案だ。

 昨年5月には、実際に同社に足を運び工場を見学。異常時には作業者がボタンを押す仕組みだが、▽オペレーターが常に異常を知らせる画面を見ていなければならない▽複数オペレーターがいるため他のオペレーターの動きが不明▽作業員がささいなトラブルではボタンを押さなくなる―などの可能性があることを知った。4人は週に1度の授業に加え、空き時間に自主的に集まり、何度も話し合いを重ねた結果、アプリを用いたロス軽減策にたどり着いた。

 北洋銀行セミナーホール(札幌市)で行われた発表交流会では、5分程度の発表に多くの企業関係者が耳を傾け、「病院や飲食店でも使えるのでは」「スマホの導入コストは高いので、グループ会社から使わなくなったスマホを借りれば」「経済効果は」といった意見や質問が出されたという。

 三木さんは、目指した収益化までは研究が及ばなかったが「最優秀賞を取れてうれしかった」と喜び、沖本さんも「経済効果を入れられず、中身もやや粗かったので賞を取れるとは思っていなかった。いいプレゼン機会になった」と話した。

 苫小牧高専のフロンティアコースは工学的知識に加えてマネジメント感覚を持った人材を目指すコース。同発表交流会には3年連続で出場したが、最優秀賞は初めて。

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