
酪農家を支援し、大芝の湯食堂の活性化も目指して開発されたプリン風味のソフトクリーム
地元の生産者らと組んでオリジナルの「おもてなしプリン」をシリーズ化して企画販売している長野県南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設「大芝の湯」は24日、プリン風味のソフトクリームを発売する。牛乳の消費落ち込みや飼料価格高騰などで苦境にある酪農家を支援し、新たな消費につなげようと商品化。施設内の食堂で提供する。
ソフトクリームは、2018年の販売開始から25品目にまで広がったおもてなしプリンと同様に、上伊那産の生乳を使った「酪農家おもてなし牛乳」を使用。新たに導入したイタリア製の製造機を使い、濃厚なのに軽い口溶けの味わいに仕上げた。
卵を用いることでプリンの風味を再現した。ビターなカラメルソースが掛かりワッフルコーンに載った通常のソフトが税込み380円、ソースやコーンなしのミニカップソフトが同250円。
「若手酪農家に光が当たり、地域おこしにつながる起爆剤に」と商品化したおもてなしプリン。開発者で同湯を運営する村開発公社の原賢三郎社長(44)は、酪農家が置かれている厳しい現状に心を痛め、プリン以外の商品アイデアを練ってきた。
「プリンは定着してきたが、新たなスイーツとして牛乳の消費拡大と共に食堂のカフェ利用の促進も図っていきたい」と意気込み、来年からはプリンで用いるさまざまなソースを使って季節ごとのソフトを提供できるようにしていく考えだ。
大芝の湯は食堂のみの利用が可能。営業時間は午前10時~午後7時半オーダーストップ。木曜定休。問い合わせは大芝の湯(電話0265・76・2614)へ。
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