会心の出来栄えに笑顔を見せる関係者＝伊那市高遠町鉾持神社の松尾社前で

　長野県伊那市高遠町の高遠旨い酒研究会（北原義克会長）が企画・販売している純米しぼりたて生原酒「やまむろ」が９日から、同研究会加盟の４店で販売される。６日には、同町西高遠の鉾持神社境内に祭られている酒の神・松尾社で関係者約20人が神事を行い、出来たての新酒を奉納して販売の安全を祈願した。

　「やまむろ」は、農事組合法人山室（大塚治男代表理事）が同町山室地区で収穫した酒造好適米「ひとごこち」を全量使用し、地元の蔵元、仙醸が醸造。純高遠産のブランド地酒として、２００５年から毎年暮れに販売し、地元を中心に人気を集めている。しぼりたての味と香りをそのまま瓶詰めした酒で、ぴりぴりとした舌触りと爽やかな喉越しが魅力。販売を待ちわびているリピーターが多く、年内には完売するという。

　今年は720ミリリットル瓶を１０００本限定で販売。価格は昨年より１１０円値上げした１本税込み１４３０円。研究会の北原会長（80）は「やまむろの販売も19年目に入り、地元の皆さんに長く愛飲されていることを実感する。これからも末永く販売を続けていきたい」と話していた。

　取扱店は次の通り（順不同）。

　▽十一屋商店（０２６５・９４・２０１１）▽萬寿屋商店（０２６５・９４・２５１０）▽桜井商店（０２６５・９４・２０７６）▽酒舗にんべん（０２６５・９４・２０３２）