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電波塔にコストの壁 「携帯」圏外の西表大見謝川周辺 竹富町、衛星電話など検討

観光客に人気の大見謝川。携帯電話の電波が届かないことが課題となっている=2021年5月15日

 携帯電話の電波が届かないことが課題となっている西表島高那の大見謝川周辺で、電波塔建設がコスト面から困難であることが6日、分かった。竹富町によると、総事業費2億1634万円、うち町負担が4327万円となる。大見謝川では9月8日に観光客の男性が溺れて死亡する事故が発生しており、救急医療、観光の観点から早急な解決策が求められそうだ。

 マングローブ林が広がる大見謝川はカヌーやキャニオニングが行える人気観光地。しかし川の周辺では圏外となり、緊急時など携帯電話が使えないことがたびたび問題視されてきた。2015年にはトレッキングツアーに参加していた観光客の男性が下流に流され、死亡する事故も起きている。

 6日の竹富町議会一般質問で﨑枝裕次氏がこの問題を指摘。今回の事故でも川に転落した男性の妻が通報しようとした際、電波がつながらず時間を要した経緯を説明した上で「3社の電波を拾える仕組みなど町独自の取り組みもできないか」と要望した。

 町によると20年6月から21年3月までキャリア3社が県道沿いを中心に現地調査を実施。住宅地以外の場所に電波塔を新設するのは難しいとの回答だったという。新設にはコスト高もネックに。事業費は2億1634万円で国、県の補助金を差し引いても町は4327万円を負担しなければならない。その上年間350万円の維持費もかかる。  小濵啓由政策推進課長は救急用の衛星電話の設置など対策を検討していると説明、「その他の可能性も含め継続して解消に取り組んでいきたい」と述べた。

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