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中継・共同輸送、貯蔵・休憩設備整備 十勝に物流センター設置

 帯広商工会議所運輸交通部会は9日の評議員会で、「十勝」物流拠点化構想を取りまとめた。日本の食料基地として、「食料の安定供給」と「季節平準化」のための物流拠点形成に向け、道内の中間地と位置づける十勝に物流センター設置を提案。そこに中継輸送や共同輸送、貯蔵設備や休憩施設の整備など、拠点として必要となる機能を具体的施策に盛り込んだ。

 十勝の物流をめぐる現状は、農作物の輸送が多いため季節による変動が大きく、またドライバー不足や自然災害による交通網の寸断、さらには、長時間労働規制のいわゆる「2024年問題」など課題が多い。このままでは、道東・オホーツク圏はもとより、道央圏からの物流が困難な状況になることから、十勝の優位性を生かした物流拠点を整備する構想を取りまとめた。

 拠点形成に必要な機能として(1)物流センター設置(2)中継輸送(3)共同輸送(4)パレット輸送(5)貯蔵設備の整備(6)休憩施設設置-の6点を提示した。

 (1)は、道内の中継地を十勝とし、物流センター設置で安定的な食料供給を実現するとともに、時間外規制により輸送圏外となる道東・オホーツク圏の物流を支える。(2)では、中継輸送プラットフォーマーを活用したパートナー企業のマッチング、積み替え作業軽減のためのフォークリフト整備などを行う。

 (3)では、トラックや帰り荷の共同化、トラック予約受け付けや貨物追跡システムなどのデジタル化を推進。(4)では、レンタルパレットやコンテナの普及によるパレットおよび外装の標準化を進め、荷役作業・積載の効率化を図る。

 (5)は、雪氷などの自然エネルギーを活用した貯蔵施設を整備し、貯蔵による出荷調整で新たなビジネスチャンスなどを生み出す。(6)は、中継地となる十勝に休憩設備を整備することで、ドライバーの労働環境を改善させるとともに、災害時には避難施設として活用できるようにする。

 このほか、高規格道路などで自動運転を導入し、後続車無人隊列走行システムを実装することや、高規格道路ネットワークの整備促進、十勝港やとかち帯広空港、JR貨物の活用など、あらゆる輸送モードとの連携を図る。

 今回取りまとめた構想は、今後、地域開発委員会に報告するとともに、次期部会などで実現に向けた具体策について引き続き協議していくこととしている。

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