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奄美の動植物、英語本に 英国人学者解説「生物学の宝庫」 常田さん(奄美市)の写真掲載

① 日本の自然史を解説したガイド本を出版したマーク・ブラジルさん(提供写真)

 北海道在住の英国人学者マーク・ブラジルさんが今年1月、外国人向けに日本の自然史を解説した英語版ガイドブック「JAPAN│THE NATURAL HISTORY OF AN ASIAN ARCHIPELAGO」を米プリンストン大学出版から発刊した。鹿児島県の奄美群島を含む南西諸島の多様な動植物も多くの写真を使って紹介し、「まるで生物学の宝庫。もっと世の中に知られるべき」と強調している。

 ブラジルさんは1998年に来日し、2007年まで酪農学園大学(北海道)で教授を務めた。英BBC放送、NHKなどの自然番組の制作に携わり、ネーチャーガイドとしても活動している。博士(動物行動学)。北海道弟子屈町在住。

 本書は5章構成で、日本各地の動植物と、多様な生き物を育む地質や気候などを解説。日本を訪れる外国人向けに、野生生物を観察できる場所や方法も紹介している。北海道から沖縄まで、英語で日本の自然史全般を網羅した貴重なガイド本だ。

 奄美を含む南西諸島北部については、第4章で15ページにわたって紹介。自然写真家の常田守さん(68)=奄美市名瀬=の写真約60点を使って、アマミノクロウサギをはじめ奄美の希少な生き物を詳しく解説している。

 ブラジルさんと30年以上前から親交があり、来島時に森を案内した常田さんは「外国人の専門家の視点で奄美を紹介してくれている。世界へ奄美が発信される」と出版を喜んだ。  ブラジルさんは「島と森と海が素晴らしく、世界でも類を見ない生物多様性にあふれた島」と奄美の印象を語り、「この島の自然が世界でもまれなものであり、未来に向けて保全していく価値があることを理解してほしい」と呼び掛けた。

 本書はオールカラー384ページ。

アマミノクロウサギなど奄美の希少な生き物を紹介したページ

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