
大豆や米こうじを混ぜ合わせたものを、ほかの容器に移すメンバー
長野県伊那市東春近で昔ながらの製法でみそを造る「伊那華のみそ娘加工組合」が、今季の仕込み作業に取り組んでいる。メンバーは上伊那地域から集まった農家などの女性たち。9日は、6人が加工施設で材料を混ぜたり、貯蔵容器に移し替えたりと熱心に手を動かしていた。仕込みの全体量は計5トンで、作業は今月中旬まで続くという。
同組合のみそは「伊那華のみそ娘」の名前で販売され、JA上伊那のプライベートブランドの一つでもある。添加物を使用せず、手作業中心の工程や天然発酵にこだわるほか、雑菌の発生を抑えるため、2~3月に作業する「寒仕込み」で造る。
仕込み作業は2月下旬に始まり、40~70代の13人が担う。煮詰めた大豆を機械でミンチ状にし、塩や米こうじ、塩水と混ぜて、おけにつめていく。併設の貯蔵施設で保管し、来年の2月ごろには味わうことができるという。
作業は午前7時~午後5時で、一日に平均して340キロほどを仕込む。作業には注意事項も多いが、メンバーは役割分担して、てきぱきと進めていた。
同組合の小林都志子組合長は「大豆や米は地元産を使い、こうじから手作りしている。若い人たちには、栄養を取るためにみそがとても良いことなどを知ってほしい」と話していた。
みそ娘は、JA関連の農産物直売所などで取り扱う。上伊那地域の小中学校や保育園の給食でも使用されている。
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