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希少3種の絶滅を懸念 ゴルフ場計画 魚類学会、保全策要望

石垣島固有亜種としての研究が進められているキバラヨシノボリのオス(鈴木寿之氏撮影)

 ユニマットプレシャス(髙橋洋二代表取締役、東京都港区)が石垣島の前勢岳北方で計画するゴルフ場付きリゾート施設「石垣リゾート&コミュニティ」(仮称)をめぐり、日本魚類学会(瀬能宏会長)が1月28日付で県や石垣市などに保全対策を求める要望書を提出した。「希少魚類の地域絶滅の危険性に強い懸念を抱かざるを得ない」と指摘している。

 要望書では、特に保全上に重要な淡水魚としてキバラヨシノボリの石垣島個体群と未記載種のタウナギ属の一種、近年の記録が途絶えているヒョウモンドジョウの3種を挙げている。

 これらは一生を河川や湿地などで過ごす純淡水魚。1970年代からの度重なる開発で生息環境が激減しており、今ではごく一部の地域に残存するか、近年では確認が困難になりつつあるという。

 ゴルフ場やホテルの地下水の大量取水で河川水の減少や枯渇が懸念されているほか、農薬の影響も指摘。これらの生息環境が破壊されれば絶滅する可能性が高いという。

 瀬能会長は「大量取水を行えば魚類の生息環境を悪化させる可能性がある。事業対象区域外であっても影響がないように関連する河川の流量を永続的にモニタリングするとともに影響がみられた場合の保全策を提示、実施してほしい」と訴えている。

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