全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

北羽新報社

カラフルすだれ 干し餅作り最盛期 能代山本

寒さに当てて干し餅を乾燥させる農家(三種町で)

 能代山本の農村部で、干し餅作りが盛んに行われている。厳寒期に仕込む昔ながらの保存食で、作る人は少なくなってきているが、産地直売所などで今なお人気を集めている。手間と時間を要する作業だが、農家が自然の力を生かして製造に励んでいる。

 かつて冬場の保存食として各家庭で重宝された干し餅。自家製造する家庭は減ったが、産直では根強い人気があり、会員の農家がそれぞれこだわりを持って製造。遠方に暮らす親戚や知人に「古里の味」として発送する消費者もいる。
 三種町山本地域は干し餅作りが盛ん。同町外岡の内藤テツ子さん(76)は、15年ほど前から本格的に作り始め、今冬は今月上旬から取り掛かった。
 材料はほとんどが自家生産。もち米を蒸してついた後、シソやヨモギ、ビーツ、コハゼ(ナツハゼ)、紅花などの材料や砂糖を入れて手でこね、木のだしに入れる。3日ほど置いて硬くなってから切り、ひもで編んだ後、屋外で一晩冷え込みと風にさらし、さらに1カ月ほど倉庫の中で乾燥させる。天気予報や作業の段取りに注意を払いながら慌ただしく進める。
 倉庫内では緑や紫、ピンクなど色とりどりの干し餅がつるされ、圧倒的な量で冬の農村部ならではの光景を演出している。
 干し餅は同町森岳のじゅんさいの館で2月20日ごろから販売。毎年完売する人気ぶりで、内藤さんは「天気や時間との勝負で、うまくいく時もあればいまひとつの時もあるが、今年は寒さが十分で、よく仕上がっている。手間はかかるが、お客さんがいるので楽しみながら頑張っている」と笑顔を見せた。

関連記事

荘内日報社

3種の「あつみバターサンド」新商品 道の駅「あつみ」しゃりん19日から

 道の駅「あつみ」しゃりんを運営するクアポリス温海(鶴岡市早田、矢口泉支配人)は庄内の名物を使ったオリジナルバターサンドを開発した。しゃりん限定で19日から販売する。  商品名は「あつみバターサ...

新作パン来場者が審査 帯広・満寿屋商店開発コン1位は…

 パン製造販売の満寿屋商店(帯広市、杉山雅則社長)が同社のパン職人を対象にした新商品開発コンテスト「ますやカップ2023」で、管内農家のブルーベリー、ラズベリージャムを使った「コキーユ ベリー&チ...

帯広のインデアン、ファイターズ新球場で期間限定ショップ

 北広島市に建設されたプロ野球パ・リーグ「北海道日本ハムファイターズ」の新本拠地球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」で行われる30日からのファイターズ開幕3連戦に合わせ、藤森商会(帯広市...

長野日報社

地元産の二条大麦「小春二条」原料 ウイスキーの仕込み始まる 長野県

 長野県駒ケ根市と宮田村で栽培した二条大麦「小春二条」を原料としたウイスキーの仕込み作業が同村新田の「本坊酒造マルス信州蒸溜所」で始まっている。6次産業化の取り組みとして両市村や酒造会社、JA...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク