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紀伊民報社

容器を自然素材の回収型に 飲食店の挑戦

コカゲがキッチンカーで導入している自然素材の容器。スプーンやフォークは木製

 飲食のテークアウト(持ち帰り)が定着する一方で、容器プラスチックの排出量が増えている。ごみの減量が後退しかねない状況に「待った」をかけようと、一歩踏み出す飲食店も出てきた。

 ベーカリーレストラン「kokage(コカゲ)」(和歌山県田辺市上万呂)は、コロナ禍で始めたキッチンカーによる弁当販売で、サトウキビの搾りかすやヨシを素材にした容器を使用している。スプーンやフォークも木製に変更。弁当を入れるビニール袋も自然素材のものを使用している。
 シェフの林拓郎さん(38)は「元々、プラごみについて問題意識はあった。今回、キッチンカーによる新事業が新容器を導入するきっかけになった」と話す。
 使用している容器は3種類で、いずれも非木材紙から製造。弁当容器として使用するため、油汚れなどもあり、再利用は難しいが、自然由来のもので、放っておいても土に返る。燃やしてもサトウキビが成長過程で取り込んだ二酸化炭素を放出するのみだという。
 自然素材の容器はプラ製品より割高になるが「環境に配慮した店を打ち出したい。導入する店が増えれば、コストも下がる」と話している。
 今年5月にオープンした弁当と総菜の店「からとん福福」(田辺市東山1丁目)は、配達する弁当の容器を回収型にしている。食品ロス解消などSDGs(国連が掲げる持続可能な開発目標)を意識した取り組みの一環という。
 経営する岡野祐己さん(30)は「飲食3店を運営しており、環境問題は身近に感じている。弁当箱回収の手間はかかるが、容器代にかかる費用を弁当の品質向上に充てることで、お客さんにも喜んでもらいたい」と話している。

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