干ばつ 水田に地割れ 稲の生育に影響 農業用水確保に課題も 西表西部

干ばつで地割れが起きた水田=西表島美田良地区(提供写真)
【西表】ことしに入り少雨が続く西表島西部地区で稲作の生育に影響が出ている。西表島における1~5月の月別降水量は、2月を除き平年よりも「少ない」「かなり少ない」となっており、地元水稲農家によると水が必要な出穂時期にまとまった雨がなく、水田は干上がった状態が続いた。町産業振興課は状況に応じて必要であれば調査を検討している。
気象庁の統計によると、西表島北西部で観測した降水量は合計で1月63㍉(平年値162・9㍉)、2月154・5㍉(同146・6㍉)、3月89㍉(同147・3㍉)、4月73・5㍉(同157・3㍉)、5月49㍉(同175・6㍉)。5カ月間の平年比で雨量は66%程度にとどまっている。
西部の美田良地区では18㌶のほ場整備を行い、アラバラ川や沢をせき止め3カ所に取水ぜきを設置。自然流下で各田んぼへ給水している。しかし、同川の上流部分は上水用として取水しているため、少雨傾向だと農業用の水量はどうしても少なくなるという。
同地区で水稲を栽培している大浜一将さん(32)の田んぼでは、水不足で地割れが発生。「水が必要な出穂期に一滴も降らなかった。ここまで干ばつが続くのは4、5年ぶり。基本的に2期作目の時期に干ばつになるが、今の状態だと2期作目はさらに心配。給水の安定化は欠かせない」とし、「年間を通すと西表に十分な雨量はあるが、大量に貯水できる施設がないので、特に西部地区は干ばつになりやすい。新たにダムのような施設を造るにしても自然環境との両立も難しくなる」と頭を悩ます。
祖納公民館の那良伊孫一館長は無農薬で米作りを行っている。「3月以降、分げつ期に水が無いので除草剤をまくこともできなかった。無農薬栽培なので雑草に稲が負けてしまい米が薄くなってしまう。あまりにひどくて収穫せず放棄した田んぼもあった」と嘆き、「年々、水量が足りないと感じる」と話す。今後は、各農家が均等に給水できるよう給水の管理表も作成していく。
同課は、生育期に雨が降らず収穫量の減少や等級が落ちることも懸念。担当者は「整備を入れるとなると、国や県の力も必要になる」と解決方法を模索している。
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