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北羽新報社

木都・能代で3年ぶり 囲碁・本因坊戦第2局開幕

決戦を控え開幕式に臨んだ井山本因坊(左)と挑戦者の芝野王座(能代市柳町のプラザ都で)

 囲碁の第76期本因坊戦7番勝負第2局の開幕式が23日、能代市柳町のプラザ都で開かれ、歴代1位の10連覇を目指す本因坊文裕(もんゆう)(32)=井山裕太九段、2期連続の挑戦で初の本因坊奪取を狙う芝野虎丸王座(21)が決意表明した。前期と同じ顔ぶれとなる注目の対局は、きょう24日午前9時から同市柳町の旧料亭金勇で打たれる。

 本因坊戦の能代市開催は3年ぶり4回目。今年は女流本因坊戦の開催年に当たるが、新型コロナウイルスの影響で中止した昨年の本因坊戦を1年延期する形で開く。第1局は11、12の両日、群馬県高崎市の旧井上房一郎邸で打たれ、井山本因坊が芝野王座に勝利した。
 井山本因坊は大阪府出身で平成14年に入段。28年に囲碁界初の7冠を手にした。29年10月に囲碁・将棋界を通じて初めてとなる2度目の7冠独占を果たし、30年2月に国民栄誉賞を受けた。昨年の第75期本因坊戦で芝野虎丸名人を4勝1敗で下し、22世本因坊の故・高川格九段と並ぶ歴代2位タイの9連覇を達成した。現在は棋聖、名人と合わせ3冠を持つ。
 芝野王座は神奈川県出身で26年に入段。令和元年に19歳で史上最年少名人となり井山王座を破り2冠を達成。2年には十段を獲得し史上最年少で3冠に。その後失冠し現在保持するタイトルは王座のみ。次世代を担う実力者で、許家元十段や一力遼2冠とともに「ポスト井山」と見られている。
 開幕式は本因坊戦を主催する毎日新聞社、日本棋院、関西棋院が開催。感染防止のため規模を縮小し関係者約30人が参加した。
 本因坊戦能代市開催実行委員長の斉藤市長は「囲碁界を背負って立つこの2人の対局を能代で開催できることはこの上ない喜び。明日は持てる力を発揮し、素晴らしい対局となることを祈念する」と歓迎。同市富町の「ミナトファニチャー」が製作した柾目板のプレートと天然秋田杉の箸を井山本因坊と芝野王座にプレゼントした。
 7番勝負は一方が4勝した時点で決着する。第2局は今後の勝負の行方を占う重要な一局となる。
 前回の雪辱を期す芝野王座は「秋田は初めて。明日からまた長い対局が始まるが、最後まで集中して打ちたい」と抱負。先勝している井山本因坊は「過去3度の能代対局はいい結果だったと記憶する。いいイメージを持って明日からの対局に臨める。ベストを尽くし皆さまへの感謝の気持ちを持って最後まで戦い抜きたい」と決意表明した。
 24日午前9時に始まる対局は金勇2階の大広間(110畳)で打たれる。持ち時間は各8時間で、翌25日に決着する。日本棋院は24、25両日、インターネットによる生中継を行い、プロ棋士が戦況を解説する。プラザ都で予定した恒例の大盤解説会は新型コロナ感染拡大防止のため中止する。

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