肩車して「湯登神事」 熊野本宮大社例大祭
父親に肩車をされながら熊野本宮大社を出発する稚児ら(13日、和歌山県田辺市本宮町で)
和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で13日、県の無形民俗文化財に指定されている「湯登(ゆのぼり)神事」が営まれ、例大祭「本宮祭」が始まった。昨年はコロナ禍の影響で参加を取りやめた神の依代(よりしろ)である稚児が、今年は密にならないように人数を抑え5人参加。父親が肩車をして歩くなどして健やかな成長を願った=写真。
本宮大社を出発した神職や楽人、稚児らが湯の峰温泉で身を清め、湯峯王子社で祭典をした後、険しい場所もある熊野古道「大日越」を通って帰社する神事。今年は2~4歳の男児と父親の計5組が参加し、本殿で拝礼をした後、午前9時半ごろから列になって本宮大社を出発した。雨の影響で稚児らの大日越は中止した。
自身も子どもの時に参加したという本宮町の宮本翔伍さん(33)は、長男・紅埜君(4)と参加。「去年から出たいと思っていたので、今年は参加できて感謝している。コロナ禍が早く収束することや子どもの健やかな成長を願いたい」と話していた。
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