阿知須地域に伝わる「籐芯凧」の展示会

大小多彩な籐芯凧が並ぶ展示室(いぐらの館で)
山口市阿知須地域に伝わる「籐芯凧」(どうじんだこ)の展示会が、同市の阿知須「いぐらの館」で開かれている。12日まで。
籐芯凧の継承に取り組む地元の老人クラブ「きらら阿知須よーずクラブ」(藤井宏三会長)が制作した凧の展示、凧の起源やクラブの活動が紹介されている。山陽小野田市の須恵地区で焼成されたおわん型のたこつぼから着想を得た凧や、同地域に生息するカブトガニをモチーフにしたビニール凧なども飾られている。
藤井会長(86)によると、籐芯凧は日清戦争に出兵した地元の海軍兵士が、土産として中国から持ち帰ったのが始まり。凧は五つの円を組み合わせた形状で、空、山野、海を背景に色鮮やかな昇り竜が描かれている。縁起物として、かつては長男の誕生祝いや新築、開店祝いに贈られていたという。
同クラブは2008年の設立。現在は70~90歳代の7人が所属し、凧の伝承や、地元の小学校を訪問して、簡単にできる凧作りで3世代交流に取り組んでいる。藤井会長は「地元の人たちに伝統凧をPRし、まちづくりに貢献できたら」と話している。
6、7日休館。時間は午前10時~午後4時。入館無料。
関連記事
庄内浜の夏本番!!海開き はじける笑顔 波しぶき 湯野浜 子どもたち初泳ぎ楽しむ
梅雨明けとなった18日、鶴岡市の湯野浜海水浴場で海開きが行われた。近くの湯野浜小学校の1―6年生78人と、ひばり保育園の年長組11人が元気良く海へ飛び込み、庄内へ真夏の到来を告げた。 市湯野浜振興セン...
高級あんパン食べて 「稀」使用の4種、本別道の駅で発売
本別町内の道の駅「ステラ★ほんべつ」はJA本別町(佐野政利組合長)と連携し、高級あん「稀(まれ)」を使用したパン4種の販売を18日から始めた。稀は栽培の難しさから「農家泣かせ」といわれ、おおむね国...
さあ夏休み 楽しみだね 市内の全小・中学校で一斉に終業式【宇部】
宇部市内の全小・中学校で18日、1学期の終業式が行われた。子どもたちは夏休みの過ごし方について聞き、1学期に使った教室などを大掃除して、長い休みに胸を躍らせて下校した。2学期の始業は8月25日...
あす「能代の花火」 夜空彩る1万5千発
第21回「港まつり能代の花火」が、19日に能代市の能代港下浜埠頭(ふとう)で開かれる。大仙市の「大曲の花火」で内閣総理大臣賞に輝いた花火師をはじめ県内外5業者が製作した作品を披露。東北唯一とされ...