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長野日報社

諏訪大社御柱祭へ秋宮一の女綱作り 「四王藁の会」が稲刈り

会員約30人が女綱用の稲の刈り取り作業を行った

 下諏訪町四王地区の住民有志でつくる「四王藁の会」は25日、2022(令和4)年の諏訪大社御柱祭に向け、下社秋宮一の御柱の元綱女綱用に栽培している稲の刈り取り作業を行った。会員約30人が参加し、わらを傷めないよう注意しながら稲を刈り取り、はぜ掛けした。新型コロナウイルス感染症で御柱祭に向けた各地区の動きは通常とは異なる中、同地区は御柱祭に向けて着実に動き出している。

 1950(昭和25)年以降、同地区は秋宮一の女綱づくりを担当しているが、近年は稲作農家が減少し、稲刈りにコンバインが導入されたため、稲わらの確保が困難になっていた。そこで安定してわらを確保するため、09(平成21)年に同会を発足。御柱祭のたびにわらを供給している。

 22年の御柱祭に向けては、今年と来年の2カ年で稲を栽培し、2000束以上を調達する計画。品種は通常のうるち米より丈が伸びる「関取」を採用。わらを使わない年も種もみを採るために毎年栽培するなど努力している。

 今年は地区内の水田約7アールを借り、6月上旬に会員ら約50人で田植えを行った。稲刈りは当初9月下旬を予定していたが、毎週末雨にたたられていたため約1カ月遅れでの実施。会員約30人が参加し、丈が1.5メートルほどに育った稲を刈り取ったが、思った以上に田がぬかるんでいて機械刈りができなかったため、作業は3分の1程度で中止。残りは後日、行うことにした。

 同会によると、既製のわら縄ではなく、稲わらを使って綱を打つのは同地区だけだという。今年は天候不順などもあり、例年より丈は短めだという。刈り取った稲は、十分に天日干しした後に脱穀し、わらは田んぼ横のハウスで保管。同地区綱打ち委員会の手に委ねるという。

 女綱用の稲栽培は、地域の絆を深め地域力向上につなげる活動でもあるため、町の「下諏訪力創造チャレンジ事業」として29万5000円の補助を受けている。

 小口文一会長(68)は「収穫量は計画の7~8割程度になりそうだが、とにかく稲刈りができて一安心」とし、「コロナの影響で子どもたちに参加してもらえなかったが、地域の伝統を次の世代、そしてまた次の世代へと引き継いでいきたい」と話していた。

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