サケの遡上悠々と【標津】
魚道水槽で力強く泳ぐシロザケやカラフトマスを見学する来館者
秋サケのシーズンを迎え、標津サーモン科学館(町北1、市村政樹館長)の魚道水槽では、標津川を遡(そ)上(じょう)してきたサケ・マス類が、来場者の目を楽しませている。
同館では標津川につながる魚道水槽を毎年9月1日に開通し、遡上した秋サケを始め多様な魚類を真横からガラス越しに観察できる。しかし、今年は秋サケが少なく、標津川の水量が少ないことなどが原因で遡上するサケなどを目にすることが難しかった。
同館によると、前日に降った雨の影響で11日は遡上するカラフトマスやシロザケの数が増加したといい、魚道水槽の中を悠々と泳ぎ、時折ジャンプして水しぶきを上げる力強い姿が見られた。東京都から初めて来館したという40代男性は「野生の荒々しさやたくましさを感じ、とても勉強になった」と目の前の光景に見入っていた。
市村館長は「例年よりもサケの数は少ないが、これから遡上のピークを迎えるので、ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼び掛けている。遡上の展示は10月30日まで。その後、11月にはサケの産卵行動の展示に移行する。また、サケ・マス類の遡上を真上から観察できる標津川の観覧橋も8月22日から開放している。問い合わせは同科学館0153(82)1141へ。
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