手動の肉詰め器を使ってソーセージ作りを体験する生徒
上伊那農業高校(南箕輪村)の畜産班が、鹿肉や地場産牛肉などを使った新商品の開発に向けて活動を始めた。22日は基礎学習のための実習を同校で行い、生徒らが豚肉を使ったソーセージを試作。校内にある機器を使って加工が可能なのかを確かめた。
信大農学部出身で食肉加工に詳しい酒井一優さん(30)=現伊那市地域おこし協力隊=を講師に、ポークソーセージを作った。酒井さんはおいしく作るこつを教え、「自分たちのオリジナルの味にするにはどうすればいいのかを考えながら作って」とアドバイス。副班長の中村果歩さん(18)は「ハーブなどをうまく使って、上農のオリジナリティーが出せるように、みんなで研究したい」と話した。
同班は有害獣として捕獲された鹿肉を活用した鹿肉ジャーキー「でぃあでぃあ」の商品化で実績があり、地元牧場産乳用牛の肉を使ったビーフジャーキー「かうかう」も開発している。特に「でぃあでぃあ」は伊那市富県新山地区の住民との交流の中で生まれた特産品で、地域おこしにも貢献した取り組みとして2017年度の日本学校農業クラブ全国大会で最優秀賞を受賞している。
同班顧問の境久雄教諭は「全国に行ったメンバーが卒業したこともあり、心機一転、新しい商品開発に今年から取り組む。ゆくゆくは鹿肉や地元の牛肉を使えるようにしたい」と話している。
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