清流に玄ソバ浸す「寒晒し」仕込み 飯島町

玄ソバの入った籠を水路に沈める会員たち
飯島町のそば打ち愛好者でつくる「いいじま手打ち蕎麦の会」(熊谷功会長)は大寒の20日、玄ソバを冷たい清流に浸す昔ながらの保存法「寒晒し」の仕込みをした。恒例作業で今年は玄ソバ約80キロを用意。水に浸した玄ソバは2週間後に引き上げ、乾燥させてから7月に食べる計画だ。
会員8人が同町田切の中田切川上流の用水路に玄ソバが入った籠を沈めた。ソバの実は水分を含み、殻を破った頃合いを見計らって回収。1カ月ほど天日にさらし、夜に凍って昼に解けるのを繰り返して乾燥させる。メンバーによると、水温が高いと発芽するため1、2度が適温という。
寒晒しは2013年に田切の夏祭りで提供したのがきっかけ。あくが抜けて甘みが増しておいしいと好評で、翌年から本格的に始めた。今回仕込んだ玄ソバは600食分ほどで、同会のイベントや道の駅田切の里内にある「そば処たぎり」などで振る舞う。
清流に浸している間は会員が水の汚れや水温の確認、周囲に生息するサルの警戒のために毎日見回るといい、熊谷会長(74)は「寒晒し特有の甘みのあるソバに仕上がってもらえれば」と話していた。
関連記事
豊西牛がセブン弁当に 通年商品で初採用 帯広・トヨニシファーム
肉牛の生産・加工販売のトヨニシファーム(帯広市)のブランド牛「豊西牛」が、コンビニ大手セブン-イレブン・ジャパン(東京都)の定番商品に採用された。「熟成だれの豊西牛カルビ弁当」として、10月下旬...
JR愛知御津駅に「ザ・ロイヤルエクスプレス」停車 ホームは臨時の物産展に
豊川市のJR愛知御津駅で9日、県内を運行する臨時観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」の停車に合わせ、豊橋市などJR沿線5市の関係者らが特産品のPRコーナーを設けた。乗客らは地場食材を試食したり、...
JA蒲郡市が「サンベリー蒲郡」グミを開発
JA蒲郡市は、地元ブランド「サンベリー蒲郡」として知られるイチゴの「章姫」と「ゆめのか」のピューレを使ったグミを開発した。JA直売所「グリーンセンター蒲郡」(宮成町)と「Aコープかたはら」(形原...
広尾産トドマツをビールに 協力隊の神部さん「もみの木」に続き
広尾町地域おこし協力隊の神部葵さん(27)が、今年も広尾産トドマツの枝葉を活用したクラフトビールを商品化した。広尾をイメージしたクラフトビールの名前は、アイヌ語の「広尾(ピルイ)」とノルウェー語...

