完成した環境保全型トイレの前でテープカット

大手旅行会社の阪急交通社が釧路市に寄贈した環境保全型トイレ（バイオトイレ）が釧路湿原展望台のサテライト展望台で完成し、寄贈式が３日、同展望台で行われた。サテライト展望台を中間点に１周（２・５㌔）に約１時間かかる遊歩道ではトイレの設置を望む声が上がっていた。

　寄贈式では、名塚昭副市長に寄贈目録を手渡した阪急交通社の能上尚久取締役専務執行役員が、「２０１３年から実施している旅行商品『暮らすように旅する釧路長期滞在の旅１０日間』は毎年１０００人規模のヒット商品だ。

少しでも釧路観光のお役に立ちたい」とあいさつした。この後、山田達也釧路観光コンベンション協会専務理事らを加え、トイレの前でテープカットを行った。

　このバイオトイレは幅２・５４㍍、奥行き３・３６㍍、高さ３・２７㍍。外観はログハウスタイプで、洋式便座１基。ステンレス製の処理槽内におがくずが入っており、微生物の力で排せつ物を分解するため、水を使わずくみ取り不要で、臭気もなくメンテナンスフリーの自然に優しいトイレだ。同社の寄贈は道内では知床、礼文島に続く３例目、全国では６例目となる。