赤穂高生など産官学共同開発 牛乳風味パンケーキ完成

「牛乳風味パンケーキ」の開発に携わった赤穂高校の生徒たち
赤穂高校(駒ケ根市)の生徒らが商品内容やパッケージデザインなどを手掛けた新商品「駒ケ根発 牛乳風味パンケーキ」が完成し、13日に駒ケ根商工会館などである「商工まつり」で販売される。市が「生みのまち」を宣言する牛乳パンを日持ちする土産品として産官学が共同開発した商品。生徒たちは「これをきっかけに『生みのまち』をPRできれば」と話している。
新商品の開発に携わったのは同校の部活動「商業実践部ビジネス班」、商業科の課題研究「やっちゃえ赤穂!プロジェクト」1班のいずれも3年生の計7人。今年3月に市から牛乳パンを使った地域おこしに協力してほしい―と依頼があり、市内などに店舗を構える津具屋製菓(下伊那郡高森町)との産官学共同で商品開発に取り組んできた。
商品内容とパッケージデザインの大部分はビジネス班の3人が考えた。土産品にして全国に普及できるよう牛乳パンの味や形は変えず生地を日持ちするよう工夫し、小分けに包装。パッケージは男の子と牛、二つのアルプスがかわいらしく描かれたデザインにした。8月に松本市であった県内の商業科高校生らによる合同販売会に試作品を出品した際、高評価も得ている。
その後メンバー3人が部活動を引退したため、以降の商品開発は同プロジェクトの1班4人が引き継いだ。今回は地元では初となる商品のお披露目の場で、クリームなし、クリーム入りの2種をそれぞれ60個用意。各500円(税込み)で、午前9時30分から売り切れ次第終了する。
「牛乳風味でほんのり甘いのが特長」と話すのは、当日売り子として店頭に立つ予定の商業科3年で1班班長の木下功基さん(18)=同市=。「この商品を通して、まずは地元の人に駒ケ根が牛乳パンの『生みのまち』であることを知ってほしい」と述べる。
今後は、さらに改良を重ねながら市内の観光施設などで販売することも検討している。
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