オープンした「ＦＡＶＯ」のカフェスペース（山口大で）

　山口大（岡正朗学長）は１日、山口市吉田の吉田キャンパスに、地域住民や学生間の交流を促す２階建ての福利厚生施設「ＦＡＶＯ（ファボ）」をオープンした。分散していた相談カウンターや交流スペース、書店などを集約したことで、誰もが利用しやすい施設になった。 　延べ床面積は約１２００平方㍍で、総事業費は約５億円。昨年末に着工し、後期授業が始まる同日に合わせてオープンした。 　 　１階にはイスラム教の戒律で許されている「ハラルフード」や多国籍料理も提供するカフェレストランと売店、多目的ルームなどがあり、２階には学生の暮らしや就職をサポートする相談カウンターと書店、ワークショップルームを配置した。電子機器の展示や体験会を行うスペースも設けており、月替わりで仮想現実（ＶＲ）やプログラミングなどの体験会を開く。 　 　同日記念式典があり、岡学長は「施設が学生のアイデアによってどのように活用されていくか期待したい」とあいさつ。教育学部１年の西嶋郁人さんは「いろんな人と話すきっかけが生まれそうな空間。講義の空き時間などに利用したい」と話した。 　 　平日の利用時間は、１階のカフェとベーカリーが午前８時～午後８時（土曜は１１時～５時、ベーカリーは３時）。レストランが午前１１時～午後８時。２階の書店と相談窓口が午前１０時～午後６時。