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荘内日報社

加藤セチ博士(三川町生まれ)の功績 中学3年道徳教科書に掲載

日本の女性科学者の草分け 勉学への強い意志 人材育成再評価 元中学教師の長南さん(鶴岡)執筆紹介

人物教材として加藤博士の生き方を紹介した中学3年生向け道徳教科書

 2025年度版の中学3年生向け道徳教科書「生き方を創造する」(日本教科書)に、日本の女性科学者の草分けの一人として知られる、三川町押切新田生まれの加藤セチ博士(1893―1989年)を紹介した文章が掲載された。大正時代、女子の入学に固く門戸を閉ざしていた北海道帝国大学(現北海道大学)に女性として初めて入学を認められ、その後、国立総合研究所・理化学研究所の女性研究員第1号となって世界的な評価を受ける研究成果を上げた加藤博士の勉学への強い意志と功績を紹介している。加藤博士については近年、功績とともに女性研究者育成に尽くした活動などを含め再評価の動きが強まっており、理化学研究所では博士の名を冠した女性研究リーダー育成プログラムも始動させている。

 紹介文を執筆したのは、博士の業績を研究している元公立中学校国語教師の長南征子さん(80)=鶴岡市馬場町。25年度の教科書改訂に当たり、道徳専門の教科書会社・日本教科書から執筆依頼を受け、加藤博士を取り上げた。

 加藤博士を教科書に執筆した長南さんは「加藤セチさんは、女性に対する理不尽で矛盾いっぱいの世の中を強い意志を持って変えていこうとした人物。その思いとともに、素晴らしい研究成果、人を育てる活動を若い人たちに伝えたいと思った」と話した。

加藤セチ博士

 加藤セチ博士 鶴岡高等女学校退学後、山形女子師範学校に進学。狩川尋常高等小学校で教員を務めた後、東京女子高等師範学校(現お茶の水大学)に進学。札幌の高等女学校で教師を務めながら北海道帝国大学に入学した。理化学研究所には1922年から定年の54年まで勤務。その後も嘱託として研究を続けた。1968(昭和43)年に三川町最初の名誉町民となり、母校の押切小学校には顕彰コーナーがある。

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