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北羽新報社

初夏の味覚・ジュンサイの収穫始まる 秋田県三種町

三種町特産・ジュンサイの収穫が開始(三種町豊岡金田で)

 三種町特産のジュンサイの収穫が始まった。沼で摘み手が小舟を操って若芽を一つひとつ丁寧に収穫している風景は産地ならではで、出回る量は例年、初夏にかけて増えていく。生産農家などは旬の味の売り込みを図っている。

 ジュンサイはスイレン科の水草で、ぬめりがあり、つるりとした食感が初夏の味覚として親しまれている。三種町は国内有数の産地で、関東や関西などの飲食店でも扱われ、人気を集める。
 町によると、山本地域を中心にピークの平成3年は農家560戸、栽培面積232㌶、生産量1260㌧を記録したが、昨年は127戸、77㌶、175㌧に減少。農家の高齢化や担い手不足といった課題を抱えるが、沼や加工場などにジュンサイ産業を支えている人がいるのも確かだ。
 同町豊岡金田字金光寺の笹村敬一さん(70)は今年、2カ所合わせて約60㌃の沼でジュンサイを生産。「収穫開始時期は3月の冷え込みで例年に比べて遅れるかと思ったが、今月中旬の気温の高まりで、例年並みの17日ごろに摘み取りを始めた」と笹村さん。地域では桜が咲く頃にジュンサイの収穫が始まると言われるが、近年を振り返っても早まっているという。
 現在収穫を進めている沼は6年前に整備し、苗を植え替えた場所で、笹村さんは生育とともに収量に期待を寄せ、水管理や病害虫対策の徹底に努める。収穫したジュンサイは、同町森岳の農産物直売施設・じゅんさいの館で販売している。
 笹村さんは「生ジュンサイは旬の食材であり、地元だけでなく、首都圏などの飲食店でも需要が高い」と話し、引き続き家族や摘み手と共に収穫、出荷作業に精を出す構えだ。「定番の酢の物もおいしいが、豚バラ肉に醤油(しょうゆ)と日本酒を少し加えて煮て食べるのもまたうまい」と味わい方も売り込んでいた。
 JA秋田やまもとでも荷受けが始まっており、地域の直売施設やスーパーマーケットなどで取り扱う量は今後さらに増えてきそうだ。

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