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サウナでまちおこし 「伝来の地」で研究グループ発足【根室】

 【根室】根室はサウナ伝来の地―。全国的なサウナブームの中、サウナ事始めの歴史を生かしたまちおこしをと、15日に産学官金で組織する根室産業クラスター創造研究会内に「サウナ伝来の地・根室まちおこし研究グループ」が立ち上がった。サウナ文化の発信と施設整備、人的交流などを図る考えで、7月にはサウナの本場フィンランドを訪問する。

 日本最初のサウナは1792年、大黒屋光太夫らを伴って根室港に来航したロシア最初の遣日使節アダム・ラクスマンが、現在の根室市本町周辺に蒸し風呂小屋を建てたのが始まりとされている。アダム・ラクスマンは、フィンランド出身の博物学者でロシア学士院名誉会員だったキリル・ラクスマンの二男。根室では越冬のため約8カ月の滞在中、日本事始めとしてアイススケート、紅茶を伝えている。

 2021年11月、キリル・ラクスマン生誕の地フィンランド・サヴォンリンナ市の関係者が来根。市長に対し、翌年のアダム・ラクスマン来航230年記念展覧会への招待があり、翌年にも招待状が届いたものの、日程調整できず断念していた。さらに今年、7月に開催予定のラクスマン生誕記念式典への招聘(しょうへい)があったことから、文化経済訪問団派遣を計画した。

 これらを受け、サヴォンリンナ市との友好親善も視野に、人的交流を促進するため同研究グループを立ち上げた。岩﨑祥治ヒシサン社長(56)を代表、早川元マルコシ・シーガル社長(43)を副代表に官民8人で構成、アドバイザーに石垣雅敏市長らを据える。

 訪問団は7月24~31日の日程で、ユネスコ世界無形文化遺産にも指定されているフィンランド式サウナや、国立自然公園内のロッジ型ホテル・サウナなどを調査する。事業費は1500万円。

 岩﨑代表は「まずは根室がサウナ伝来の地ということを多くの人に知ってもらうこと。食文化と組み合わせたサウナがまちおこしの一躍を担えるよう頑張りたい」、石垣市長は「新しい根室を築くための挑戦が必要。それが根室ならではのオンリーワンの歴史文化を生かすことで、ふるさと根室のまちづくり、地方創生につながる」と期待を寄せた。

サウナ伝来の地・根室まちおこし研究グループ設立総会であいさつする岩﨑代表(中央)、早川副代表(左)と石垣市長

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