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不要ロープ、椅子に変身 蒲郡・形原

 蒲郡市一色町のオーダー家具製造販売「woodworks時不知」代表の倉澤真さん(48)は、不要となった繊維ロープを再活用して作ったアップサイクル椅子「KATAHARASTOOL(カタハラスツール)」を作った。形原地区での地域貢献を目指す。現在、西浦町の旅館「旬景浪漫 銀波荘」併設のカフェ「温泉喫茶sinonome」に無償提供している。

形原のロープ業者と一緒に作り上げたカタハラスツールを組み立てる倉澤さん=woodworks時不知で

 倉澤さんは岡崎市出身。自動車製造関連のシステムエンジニアを経て、知識を積み上げていく家具職人に興味を持ち、2000年頃に転身した。その後、豊橋や岡崎で修行を積み18年に「woodworks時不知」を開業した。

 工房を開いて5年を迎え、地域の人に親切してもらったことへの恩返しと地域貢献を考えた倉澤さん。一色町を含めた形原地区がロープ街だと知り、ロープを活用して地域の魅力を高めるものを作ろうと思いついた。

 形原町のロープ製造「稲葉製綱」を訪ねて相談した。倉澤さんの熱い思いに共感した稲葉製綱は、中部繊維ロープ工業協同組合に加入する繊維企業に声掛けした。蒲郡市が循環経済に力を入れていることを踏まえ、使えるが日焼けや汚れなどで商品外になってしまったロープを譲り受け、高さ45㌢、縦50㌢、横33㌢の椅子を作った。

 ロープ産業発祥地の形原に敬意を込めてカタハラスツールと名付けた。耐久性と、カラーバリエーションがあるロープの特性を生かしたデザイン。いろんな人に触れ、つながり合ってほしいとコンセプトを「旅するスツール」にした。多くの人が訪れる市内のクリニックなどに設置してきた。

 今回、カフェ内にある足湯を楽しむ利用者に座ってもらい、ロープの魅力を感じてもらおうと銀波荘に提供した。今後も市内の公共施設などに置いていきたいという。

銀波荘に置いてあるカタハラスツール(提供)

 倉澤さんは「座りながらロープに触れることで形原の魅力を感じてほしい。ロープ製造に従事している人も座って、ロープを作ることに誇りを思ってもらえればうれしい」と話す。興味のある人は「woodworks時不知」のインスタグラム=QRコード=から問い合わせできる。

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