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酒井氏へ鶴岡市名誉市民の称号 推戴祝う 「歴史と伝統受け継ぎ これからも地域のために」

 鶴岡市名誉市民推戴(すいたい)式が25日、同市のグランドエル・サンで行われ、旧庄内藩主酒井家18代当主で公益財団法人致道博物館名誉館長の酒井忠久氏(77)=鶴岡市家中新町=に、名誉市民の称号が贈られた。酒井氏は「身に余る光栄。この言葉が正直な気持ち。これまで大勢の方々に協力を頂き、感謝します。これからも庄内地域、鶴岡市の役に立てるよう努めていく」と述べ、これまで関わった多くの人々への感謝を伝えた。

 酒井氏は、1976(昭和51)年に致道博物館理事となり、92年から2023年までの31年間は代表理事・館長として、庄内地域の考古・歴史・民俗資料の保存収集、国指定重要文化財群の維持管理に努め、地域の文化財保護と継承に尽力。松ケ岡開墾場総長として、戊辰戦争後に旧庄内藩士が開拓した同開墾場の大蚕室群などの保存にも長年にわたって力を入れ、1989年の国史跡指定、2017年の開墾場を中核とした「サムライゆかりのシルク」の日本遺産認定に寄与した。

 地元の関係団体と連携して庄内藩校致道館の教学の精神の継承にも尽くしている。2022年に迎えた酒井家庄内入部400年の節目では実行委員会の顧問に就任し、記念事業の「象徴」として県内外での講演や講話を通し、広く全国に庄内の地域固有の歴史と精神文化、伝統文化を発信。今年1月に皇居で行われた歌会始の儀では、司会役の「読師(どくじ)」の重要な役どころを担った。16年に公益財団法人日本美術刀剣保存協会(東京)の会長に就任。昨年6月から致道博物館名誉館長。

 推戴式には、市内各団体の代表者や酒井氏の知人、友人、親族ら関係者約140人が出席。皆川治市長が「地域の歴史や文化の継承、教育、産業の振興など多分野にわたり、本市の発展にご尽力いただき、深甚なる敬意を表する」と式辞を述べ、尾形昌彦市議会議長、吉村美栄子知事(代理)らが功績をたたえ、お祝いの言葉を贈った。

 夫人の天美さん(78)と共に式に臨んだ酒井氏は「致道博物館を起点にいろいろな分野で皆さんと共に連携し、ご指導を頂きながら活動してきた。(庄内は豊かな)『天府の国』と、こよなく庄内、鶴岡を愛した酒井家代々をはじめ先人先輩たちが発展させてきたこの地域の伝統と歴史を受け継ぎ、私たちは歩んできた。酒井家庄内入部400年記念事業に参加できたことは、大変ありがたく思っている」とあいさつ。最後に「これまで家内から支えられてきた。(名誉市民推戴は)80%は家内の力。支えてくれた家内に感謝します」と、天美夫人に感謝を述べた。

 同市の名誉市民は、市町村合併前を含め30人目。酒井氏の父親の酒井家17代当主・忠明(ただあきら)氏(故人)も1999年に推戴された。推戴式に引き続き、実行委員会形式で「祝う会」が開かれ、発起人代表の東山昭子市芸術文化協会長らが、酒井氏の功績や誠実で温厚な人柄に触れ、「酒井氏は庄内、鶴岡のシンボル」などお祝いの言葉、孫5人が花束を贈り、名誉市民推戴を喜び合った。

推戴式で名誉市民の称号が贈られた酒井氏(中央)。左は夫人の天美さん

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