豊頃町産の豆でカレーをよりおいしく-。豊頃町地域おこし協力隊の高橋強さん(42)は3月16~21日、大阪の百貨店・阪神梅田本店でユニークなカレーの催事を開く。全国の著名カレー店6店を集め、自慢のカレーと豊頃町産の豆を使った“カレーのお供”を提供する。百貨店の催事担当を務めていた高橋さんの経験と人脈を生かし、豊頃の味を広く発信する。
豊頃町産の豆を手にイベントをPRする高橋さん(中央)。右は真里奈さん、左は遠藤さん
高橋さんは兵庫県出身、帯広畜産大学卒。昨年4月、妻の真里奈さん(36)とともに町地域おこし協力隊に着任した。高橋さんは阪神梅田本店を運営する阪神阪急百貨店で11年間、催事を担当。阪急うめだ本店で企画した「カレーとカレーのためのうつわ展」は大人気となった。
カレーによる町おこしを掲げ、昨年の「とよころ産業まつり」では、カレー研究家水野仁輔さん(東京)と町内の中学生とともに「和牛と小豆の最強ビーフカレー」を開発・販売した。
今回企画した催事は「移住した北海道からカレーで町おこし 豊頃町でカレー一揆」-。老舗の「デリー」(東京)、「欧風カレー カヴィアル」(同)、「スープカレーらっきょ」(札幌)など6店が出店する。
出店に際しては(1)定番メニューを提供する(2)それをおいしく食べるための豊頃町産の豆を使ったスパイス料理の開発-を条件とした。各店が大豆や光黒黒豆を使った「ナムキーン」(インドのスナック)、大豆の「ファラフェル」(コロッケ)、大豆や黒豆、金時豆を使ったスパイス炒めなど個性あふれる豆料理を完成させた。レシピも公開する。
10年前に豊頃に移住し、町内で豆などを栽培する遠藤亘さん(38)も催事に参加。「豊頃は加工品が少ない。高橋さんのプロデュースで生産品をPRできるチャンス」と期待を寄せる。
会場では豊頃町の豆や厳選したレトルトカレーの販売、カレーにまつわるさまざまな商品も登場する。高橋さんは「カレーは1次産業を魅力的に伝える特別な料理。甘くてこくがある豊頃の豆のファンになってもらうきっかけを作りたい」と意気込んでいる。
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