オーダーメイド型で食品ロス削減 宇部高専生が弁当開発、「肉ヤ喜久輪」で販売【宇部】
宇部市野中4丁目の食肉専門店「肉ヤ喜久輪」(菊池信治社長)で、宇部高専の学生2人が開発した弁当が販売されている。食品ロス削減と地域活性化の両立が目的。期間は2月2日までだが、好評なら延長もあるという。
物質工学科2年の大西虹春(こはる)さんと岡本涼花さんが、同校の課題解決型地域教育の一環として取り組んだ。
2人は、従来の食品ロス削減商品は見た目や味などの問題から購買意欲が湧かなかった経験に着目。おいしくて栄養価もあり、しかも食べ残しのない弁当を作り、高専生や隣接する山口大工学部の学生に食べてもらうことで、目的の達成を図ることにした。
キャンパスから近い同店の菊池社長の協力を得て、昨年10月からオリジナル弁当の試作を繰り返し、販売開始にこぎ着けた。
開発した弁当はオーダーメード型の「カツ恋弁当」。冷蔵ケースに入ったトンカツやチキンカツ、メンチカツなど数種類の中から食べたい材料を選んで注文すると、厨房ですぐに揚げてくれる。ご飯は150㌘と250㌘を用意した。
大西さんたちは「買う人の好みやその日の体調などに合わせてご飯の量やおかずを選ぶことができ、食べ残しの削減につながる。学食やコンビニ弁当に飽きたら、揚げたてのカツのおいしさを楽しんでほしい」と呼び掛けた。
菊池社長は「以前から食品ロスへの問題意識を持っていたので、高専生からの申し入れはうれしかった」と話した。
弁当の販売時間は午前11時からご飯が売り切れるまで。
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