【札幌】全道青年・女性漁業者交流大会が１８日、市内で開かれた。釧路、根室管内からは別海漁協女性部と昆布森漁協女性部が出場。参加全６団体に道知事賞が贈られたほか、別海漁協女性部は３月に行われる全国大会の代表に選ばれた。

　同交流大会は日ごろの活動実績を発表し、相互の知識の交流や活動意欲を高めることが目的で、今年が６９回目。女性の参加は別海と昆布森の２団体。別海は中島美智子さん、昆布森は大友千鶴子さんが代表して発表した。

　別海漁協は「これまでとこれからと～継承されていく地元の味」と題し、地元の誇りである西別鮭（さけ）を使った串焼きの水産フェアへの提供をはじめ、別海高校での鮭のさばき方講習会の開催などを紹介。先細りにならないような魚食の普及を目指す取り組みをアピールした。

　昆布森漁協は「昆布でつなぐ笑顔～次世代に向けて」がテーマ。海づくりは森づくりから―として行っている植樹活動のほか、地元産昆布の良さを知ってもらいたいと始めた細切り昆布の「すりむ昆布」「頭（かし）こい昆布」の販売、町民を集めた料理教室の取り組みなどを紹介し、ともに高い評価を得た。

　全国大会出場団体にはこのほか、えりも漁協東洋うに部会の取り組みと、利尻漁協の大型乾燥機の導入による業務改善が選ばれた。

　また大会に先立ち、道が認定する今年度の漁業士の称号授与式が行われ、釧根管内からは根室地区落石漁協の山形恵祐さんが青年漁業士に認定された。

終了後発表者がそろって記念撮影。後列右端が中島さん、隣に大友さん