釧路港水揚げ量32年ぶり日本一 金額も15年ぶり140億円超【釧路市】
釧路港副港でのマイワシの水揚げ(10月)
2023年の釧路港年間水揚げ数量(速報値)が千葉県・銚子港を抜き、全国1位となることが確実となった。釧路港が水揚げ量1位となるのは、マイワシが豊漁で79万㌧の漁獲があった1991年以来32年ぶり。マイワシのミール(魚粉)向け単価が好調で、金額も15年ぶりに140億円を超えた。
銚子市水産課によると、27日現在の銚子港の水揚げ数量は、釧路港が18万9416㌧で全国1位、2位は銚子港の18万8954㌧。両港とも28日で市場が閉まるため、順位の変動はないという。銚子は12年連続1位だったが、イワシとサバの落ち込みが影響した。
釧路港はマイワシが好調で数量、金額とも伸ばした。数量全体の8割以上を占めるマイワシは、同港への水揚げが前年に比べ19・1%増加した。釧路市水産課がまとめた21日現在の取扱金額は142億1833万円(前年比34・94%増)だが、そのうちマイワシは93億1600万円(同66・9%増)で、金額が大幅に伸びた要因となった。
マイワシは近海に漁場が形成されたことで同港への水揚げが増え、ミールの原料主産国ペルーでカタクチイワシの漁獲制限が行われたことで国際市況が高騰し、ミール単価が上昇した。
一方、スケソウダラは資源量はあるものの漁模様が悪く、数量、金額とも減少。サンマは水揚げがほとんどなく、イカは数量、金額とも増加したが、依然として不振。サバは巻き網漁業で14年ぶりに水揚げがなかった。
蝦名大也市長は「1991年以来32年ぶりの全国1位という大変喜ばしい結果となった。改めて漁業関係者、市場関係者をはじめとする水産関係業界の皆さまの多大なるご尽力に感謝申し上げる。来年も本年以上の豊漁となるよう期待したい」と話していた。
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