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ハンドル握る「管理職」 十勝バス 運転手の穴埋め

 運輸業界全体で深刻な運転手不足が進む中、十勝バス(帯広市、野村文吾社長)では、管理職がバスを運行する取り組みが行われている。管理職4人が交代で乗務することで、運転手不足の軽減に加え利用者ニーズの把握を目指している。

高校生で混雑する朝のスクール便を運転する長沢本部長。車内の様子にも気を配る

 運輸業界では以前から運転手不足が課題となっていたが、コロナ下での利用者減や、来年4月から運転手の時間外労働や拘束時間の法規制が厳しくなる「2024年問題」などで、不足が深刻化。同社でもコロナ下で何度も一時的な減便を繰り返し、8月には路線バスとスクール便計6路線16便を廃止、12路線37便を減便する大幅なダイヤ改正を行った。

 同社は昨年度、運転手確保と利用者の交通ニーズを把握するため、管理職に大型2種免許取得希望者を募り、4人が今年3月までに免許を取得。4月から乗務を始めた。乗務するのは、便数が多く運転手が手薄になる平日朝を中心に、週約10便。4人が交代で乗務している。

 このうちの1人、長沢敏彦事業本部長(61)は「長さも車幅も乗用車とはまったく異なる。半年ほど乗って運転には慣れてきたが、責任の大きさを実感し緊張はなくならない」と話す。気遣うのは車両の大きさや交通状況などの車外だけではない。ルームミラーをのぞき、倒れている客がいないか、乗り込んだ客がきちんと席に着けたか、乗客の立ち位置が密集して危険な状況になっていないか、車内の様子にも気を配る。

 長沢本部長は「直接お客さんの利用動向を目の当たりにすることで、今後路線の再編などに取り組むときに利用実態に応えるものにしやすい。運転手とも共通の話題ができ、路面状況などの安全確認をお互いにできるようになった」と手応えを語る。

 同社では、今後も社内に希望者がいれば、免許取得を費用などの面でサポートし、乗務可能な職員を増やしたい考え。

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