山口東京理科大がカーシェアリング導入 学生、教職員が対象【山陽小野田】
山口東京理科大は、学生と教職員の約2000人を対象としたカーシェアリングを始めた。「レンタカー店を近くに立地してほしい」と言う学生の声に応えたもので、学生たちにとっては市内、県内での移動の大きな味方となりそうだ。
トヨタ自動車のカーシェアシステムを導入し、10月26日から試験運用を開始。軽自動車1台を学内の駐車場に設置した。最短15分から最長24時間まで貸し出す。希望者は専用サイトから無料の会員登録が必要で予約、支払い、車の鍵の施解錠はすべてスマートフォンでできる。
きっかけは、昨年度に市と小野田商工会議所、同大の学生が地域課題の掘り起こしや解決策について協議した「DX協創プラットフォーム」で、当時、工学部電気工学科の3年生だった藤田晋礼さん(22)が、生活インフラの改善をテーマに学生の交通手段について調査した結果を発表したことだった。
藤田さんが学部と学科の異なる70人にアンケート調査を行ったところ、学生の多くが徒歩や自転車で通学しており、公共交通に対して「電車の本数が少ない」「電車とバスの接続が悪い」などと思っていることが判明。特に夜間と休日の公共交通の現状に不便さを感じている意見が多かった。カーシェアリングの需要に関する質問では64%が希望すると答えた。
藤田さんは「数理情報科の新設で学生が増えたこともあり、いいタイミングで導入された。市の魅力を知った学生が卒業後も市内に残ってくれれば」と期待を寄せる。
同大学生支援課の松尾麻葵さんは「学生生活の満足度を向上させるのが支援課の役目。藤田さんの調査が早期実現につながった」と話した。好評であれば台数の増加も検討するという。
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