花魁などテーマに子ども服を発表 カナダで豊橋のmoaさん
豊橋市在住の子ども服デザイナーで、ハンドメード作家のmoa by cheerfulmama.IKUMI(本名、谷中郁美)さんが10月22日にカナダで開かれた「バンクーバー・ファッションウィーク(VFW)」に招かれ、童話や花魁(おいらん)、武士などをテーマにした子ども服を発表した。現地メディアに取り上げられるなど話題となった。
高校時代、保育士を目指しミシンを勉強したり趣味のハンドメードに打ち込んだりしていたmoaさん。独学で服を作り続け、自らのウエディングドレスも手掛けている。結婚まで保育士を続けたが、自分の息子に「かっこいい服を作ってあげたい」と作ってはSNSに投稿していたところ、全国から注文が入るようになった。
10年前から個人ブランドを立ち上げ、本格的な活動を開始。現在はベビー服や親子ペアの服、小物類などを幅広く手掛ける。また子どもの着物離れを防ごうと、簡単に着られて着崩れしないセパレートの簡単着物の発表や撮影会にも力を入れる。 そんな中、「VFW」関係者からオフ ァーが舞い込んだ。家族の勧めや小学6年生の長男翔煌(とあ)さんから「モデルになってもいい」との後押しもあって参加を決めた。
VFWは年2回開かれる北米最大級のファッションウイーク。moaさんが参加したキッズウイークには各国から10人ほどのデザイナーが参加した。その多くがカジュアル服を発表する中、moaさんは「日本を魅せる」をテーマにした豪華な衣装12着を用意した。
ハートのクイーンをイメージし、スパンコールをふんだんに使った衣装、花魁をイメージした衣装、日本とカナダの友好を意識しドレスと着物とを組み合わせた衣装、紙を折って作った和風のロリータファッションなど、ディテールにもこだわり、どこから見ても楽しい夢のある洋装、和装。翔煌さんも武士をイメージした衣装で登場した。
現地ではテレビや雑誌の取材を受け、帰国後は衣装に関する問い合わせが国内外から入っているほか、ニューヨークやパリからもショーのオファーが来ているという。
「今後も豊橋を拠点に、家族の笑顔のため頑張りたい」とmoaさん。新型コロナウイルス禍を機に始めた少人数制での子ども向け撮影会も定期的に開く予定で、来年3月には豊橋市の「こども未来館ここにこ」でイベントも計画している。
※写真はいずれも本人提供
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