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宇部日報社

やよいが9月で60年近い歴史に幕 国鉄時代から愛された〝純喫茶〟【山陽小野田】

 JR厚狭駅の目の前で営業する「喫茶やよい」が9月いっぱいで60年近い歴史に幕を下ろす。あんトースト、クリームソーダなどを提供し〝純喫茶〟の文化を厚狭地域に浸透させた。国鉄時代から駅利用者の待ち合わせ場所として愛されてきたが、オーナーの内山妙子さんが亡くなり、建物の老朽化もあって閉店を決意。常連客は寂しさを募らせる。  

 戦前の建物を借りて、スナックを兼ねた喫茶店をオープンしたのが始まり。当時は午前6時の開店から終電に合わせた翌午前2時まで営業し、台風で美祢線が運行停止になった時は帰宅できなくなった客たちと店で夜を明かすこともあった。国鉄職員の利用も多く、仕事帰りに酒を一杯飲んで帰るのがお決まりだったという。  

 50年前に1度目の改装を行い、赤いじゅうたんにボックス席、天井にシャンデリアでいわゆる純喫茶の雰囲気を演出。2015年に山陽小野田市が誕生した際には、2度目の改装で板張りにテーブル席を設けたことで地域団体の話し合いの場としても活躍した。  

 内山さんの娘の塩田綾子さん(68)が切り盛りするようになったのもこの頃で、食事と音楽が楽しめる店を目指してジャズコンサートを開催。地元で活動するアマチュアから国内外を飛び回るプロまで幅広い演奏家の音色を間近で堪能できると好評だった。映画観賞会、グループ展、ハンドメード雑貨の販売など趣味を楽しめる憩いの場としても地域に親しまれた。  

 携帯電話の普及とともに、待ち合わせ場所としての利用は減少。20年以降の新型コロナのまん延や大雨による美祢線の運行休止で駅前の人通りが減ったことも打撃に。5月に内山さんが94歳で亡くなったことも重なり閉店を決めた。同じく内山さんがオーナーを務めた1階の「御食事処やよい」も店じまいする。  

 「国鉄時代から厚狭駅の盛衰と共に歩んできた。初めは手伝い感覚だったが、次第にこの店にいることが楽しくなった。多くの出会いをさせていただいた」と塩田さん。9月24日午後2時から最後の映画観賞会「サロン・ド・ラフランス」を開く。営業最終日となる30日は常連客らに感謝を伝える催しをしたいと考えている。

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