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紀伊民報社

ボートでダム湖遊覧 地元男性が観光事業

合川ダムを遊覧するボート(和歌山県田辺市合川で)

 和歌山県田辺市大塔地域にある殿山ダム(合川ダム)の貯水湖をボートで遊覧する観光事業を、地元の日向崇人さん(62)=田辺市合川=が今月15日から始める。昨年3月末でダム設備の管理などの仕事を退職した日向さんが、紀伊半島大水害(2011年9月)で犠牲になった同級生の思いも胸に「少しでも地域の活性化につながれば」と事業を計画。地域の新たな魅力を発信しようと意気込んでいる。

 日向さんは合川出身。長年、同地区にある関西電力殿山ダム事務所で働き、2020年に定年を迎え、その後、再雇用で22年3月末まで勤めた。
 「退職を機に、生まれ育ち、仕事もさせてもらったこの地域のために何かしたい」との思いから、殿山ダム事務所で働いていた際に取得した小型船舶免許を生かし、日置川県立自然公園の区域に指定されているダム湖をボートで遊覧する観光事業を計画。ボートを購入したり、船着き場やトイレなどを整備したりして準備を進めていた。
 ボートは全長約6・7メートルで、乗客の定員は5人。ダム湖に架かる橋の下をくぐったり、湖畔の巨大な岩壁を眺めたりしながら、1時間ほどかけて普段は見られない絶景を楽しんでもらう。
 日向さんは12年前、同市熊野(いや)で発生した深層崩壊で行方不明になった榎本三喜夫さん(当時50)の同級生。大水害の1週間ほど前に出会った際に「地域を盛り上げるために何かしようよ」と話し合ったことが心に残っており、それがこの事業を始める後押しにもなったという。
 日向さんは「地域が少しでもにぎわい、住んでみようとか、行ってみようという人が一人でも出てくれればありがたい。車や徒歩では見られない県立自然公園の景色を楽しんでいただければうれしい」と話す。
 大塔村商工会も「合川ダムではバス釣り客らを対象としたレンタルボート事業が有名。過去に観光遊覧が計画されたこともあったが、実際に行われるのはおそらく初めて。秋の紅葉や春の桜も良さそうで、地域の新しい魅力発信につながれば」と期待している。
 乗船料金は保険料など込みで1人3300円。夏季(10月末まで)は午前9時、11時、午後1時、3時からの4便を予定。オプションとして昼食(1人前1100円)やキャンプスペースの利用(利用料は5500円と1人当たり1100円が必要)にも対応する。
 問い合わせは合川ダム湖遊覧船(0739・62・0014)へ。

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