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苫東にウイスキー蒸留所 25年春操業目指す 埼玉の酒造企業 

埼玉県秩父市のウイスキー専業企業ベンチャーウイスキーが、苫小牧東部地域(苫東)の臨空柏原地区に、グレーンウイスキーの蒸留所を新設する。5月8日から総投資額数10億円で整備し、2025年春の操業開始を目指す。28日、着工に向けた地鎮祭を行い、肥土(あくと)伊知郎社長(57)は「素晴らしい苫小牧の水を、おいしいウイスキーに変え、皆さまを笑顔にしたい」と意欲を見せた。

地鎮祭で建設工事の安全を祈願する肥土社長=28日午前10時20分すぎ

 蒸留所の総面積は約6・6ヘクタールで、トウモロコシなどの原料を発酵・蒸留する設備、ウイスキーを長期間熟成させるための貯蔵庫などで構成。年間生産能力は2400キロリットル。貯蔵庫の規模拡大を見込むため、総投資額は幅を持たせている。25年春の操業開始に向けて、地元で新規雇用約20人を予定している。ウイスキーの熟成期間は最短3年間で、28年春に「苫小牧産ウイスキー」の市場流通開始を目指す。

 同社は秩父市でモルトウイスキーの蒸留所2カ所を操業。「イチローズモルト」が代表作で、世界的なウイスキーコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード」各部門で、世界最高賞に6度輝いている。ウイスキーは大麦の麦芽で造るモルト、トウモロコシなどが主原料のグレーン、両方を組み合わせるブレンデッドがあり、同社はいずれも国産で造ろうと、グレーンウイスキー蒸留所を計画。100%子会社のベンチャーグレイン(肥土伊知郎社長)を設立し、同社苫小牧蒸留所として新築する。

 27日に肥土社長が苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長に進出あいさつ。肥土社長は会談後に報道陣の取材に応じ、苫小牧への進出を決めた理由について「ウイスキーに適した場所。大事な水は高品質で、採水地も見たが、環境も守られている。港や空港も近くて交通アクセスもいい。貯蔵庫を何年かに一度新設していくが、苫東は土地も広大」と述べた。

 操業開始当初は北米産トウモロコシを主原料にするが、道産品も価格動向を見極めながら積極的に取り入れる方針で「間違いなくいいものを造る。通常よりもハイクラス、付加価値を付けたウイスキーとして使うことも考えている」と展望。岩倉市長も「苫小牧の水や交通アクセス、ダブルポートが評価されての決断。苫小牧では初の業種で大変喜ばしい」と歓迎し「苫小牧産ウイスキーが今から楽しみ」と笑顔を見せていた。

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