ガジュマル群落遊歩道完成 観光の利用に期待 推定樹齢300年 竹富町指定天然記念物 小浜コーキ原

小浜コーキ原ガジュマル群落遊歩道の完成を祝う前泊正人町長(右)と長濵康公民館長=27日午後、小浜島コーキ原
【小浜】竹富町の指定天然記念物・小浜島コーキ原ガジュマル群落を見渡せる遊歩道の完成セレモニーが27日午後、現地で開かれ、出席した関係者らが全長63㍍の遊歩道を渡り、ガジュマル群落の価値を再確認するとともに、新たな観光スポットとしての利活用に期待を寄せた。
コーキ原のガジュマル群落は1976年7月15日に町指定天然記念物に指定され、推定樹齢は約300年とされている。十数本のガジュマルが四方八方に枝を伸ばし、地上に露出した巨大な石灰岩を根が覆うなど、神秘的な景観であることから、地元からは新たな周遊スポット、教育の場として整備を望む声が上がっていた。
昨年8月に着工し、ことし4月に完成。事業総額は7499万円で、22年度の沖縄振興特別推進市町村交付金事業(8割補助)と町の起債を活用した。
遊歩道は幅1.2㍍の道が48㍍続き、ガジュマルが見渡せる地点では幅1.8㍍まで拡張。観光客が大勢訪れても混み合わないようゆとりをもたせた。

遊歩道を渡り、ガジュマル群落を見学する参加者ら=27日午後、小浜島コーキ原
駐車スペースも乗用車6台、二輪車5台、バス1台分を確保。遊歩道入り口には利用者がガジュマル群落や島の動植物について学べる案内板を設置した。
同日開かれたセレモニーには前泊正人町長や佐事安弘教育長、公民館役員ら約30人が出席。テープカットで完成を祝った後、全員で遊歩道を渡り、ガジュマル群落を見学した。
前泊町長は「小浜島は自然と歴史が織りなす独自の文化財が地域の皆さんの手で大切に残されている。島の歴史を再確認する場所、また新しい観光スポットとして遊歩道を活用していただきたい」とあいさつした。
長濵康公民館長は「地域文化遺産の学習、観光資源の創出、保全も進む。(利用する)観光客が増えることを願う」と期待した。
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