新規就農者の定住サポート 鶴岡市渡前地区と農経育成学校シーズ 不安解消手助け協力協定
鶴岡市の渡前地区自治振興会(近藤直志会長)と市立農業経営者育成学校・SEADS(シーズ、百瀬清昭校長)は20日、新しく農業を始める人たちの定住をサポートする協力協定を結んだ。渡前地区にSEADS第1期生の佐藤直樹さん(51)が空き家を借りて養鶏をスタートしたことがきっかけとなった。協力協定は▽農業の担い手確保▽空き家の有効活用▽地域の人口減少対策―の3つの柱を進めることが狙い。関係者は「就農の定住モデルとして他の地域に波及させていきたい」と期待を込めている。
大学と社会人生活を含め30年住み慣れた大阪からUターンした佐藤さん(鶴岡市出身)は4年前に農業をするためSEADSに入校。住まいや農地物件を探して渡前地区の宝徳集落(29軒)で養鶏を始めた。今は200羽のニワトリを飼って卵を出荷し軌道に乗せている。
協力協定は、佐藤さんを宝徳集落で迎え入れ新規就農者の定住と地域の活性化に結び付いているパイオニアとして他の地域に広げていこうと双方の思いが一致。この日、渡前地区活動センターで行われた調印式で近藤会長と百瀬校長が協定書を交わした。近藤会長(70)は「農家の高齢化や後継者不足、離農が増えている中、地域に定住して農業を始めた佐藤さんは明るい希望でもある。協定で双方の情報交換を密にしながら一人でも多くの新規就農者の定住化を進めたい」と話した。
百瀬校長(70)は「SEADSに入校した生徒には『どこに住んで、どんな農地で営むか』というニーズが多い。専門知識と技術を学ぶだけでなく、そうした面を懇切丁寧にサポートすることも大切な要素」と語った。
佐藤さんは「私もそうだが、新たに農業を目指す人は『不安の解消』と『安心感』を求めていると思う。宝徳集落の人たちには温かく迎え入れてもらい感謝の気持ちでいっぱい。将来はニワトリの数を倍にするほか農家民宿をしたいと考えている。障害者だけでなく子どもからお年寄りを対象に収穫体験する『農福連携』にも取り組んでいきたい」と青写真を紹介した。今でも定期的にSEADSに顔を出しているという佐藤さんは「就農定住の第1号として相談に乗ったり、私の経験談を伝えるなどして少しでも就農を考えている人たちの役に立ちたい」と話した。

協力協定を結んだ関係者。佐藤さん(前列中央)と協定書を持つ左が百瀬校長、右は近藤会長
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