障害者雇用の優良中小事業主の釧路製作所「もにす」認定【釧路】
釧路職安の鎌田所長(左)から認定証を交付された羽刕社長
鋼製橋梁などの製造、施工を行う釧路製作所(釧路市川北町9、羽刕洋社長)が、厚生労働省の障害者雇用優良中小事業主認定制度「もにす認定制度」の認定を受け、16日に同社で交付式が行われた。認定企業は道内3番目、道東では初。
もにす認定制度は2020年4月に創設された制度で、企業と障害者が「ともにすむ」という思いを込めて名付けられた。障害者を雇用する環境づくりなどの評価基準を元に認定し、認定マークの使用や低利融資を受けられるなどのメリットがある。
同社の障害者雇用率は5・56%と高く、6人が工事の積算や塗装、機械加工の現場などで働いており、中には役員兼管理職として勤務する人もいるという。雇用に当たっては、支援施設やハローワークなどと相談して、障害特性に配慮した職務をマッチング。テレワークや正社員転換などの制度も整備した。
羽刕社長は「若者や女性、障害のある方々が活躍できる職場づくりを積極的にしているが、障害がある人の方が得意なことがあったり、一緒に働くことで他の社員が成長するなど、ダイバーシティー(多様な人材を生かす)経営は会社を成長させる」と話している。
交付式で釧路公共職業安定所の鎌田英一所長は「地域のロールモデルとなり、障害者雇用が進むきっかけになってほしい」と期待を表した。
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