全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

白いオットンガエル発見 奄美大島 大和村の山中に「奇跡の個体」

鹿児島県大和村で発見された白色のオットンガエル(提供写真)

 鹿児島県大和村の山中で9月下旬、白色のカエルが見つかった。現地で個体を確認した奄美両生類研究会の大海昌平さん(66)によると、カエルは奄美大島と加計呂麻島だけに生息する固有種オットンガエルの雄で、大きさは目測で約10センチ。3~4歳の成体と見られる。アルビノ(先天性色素欠乏症)の可能性については「アルビノであれば目も赤くなる」として否定。「色素変異の白色個体ではないか。非常に珍しい」と驚いている。

 オットンガエルの「オットン」は奄美の方言で「大きい」を意味する。鹿児島県の天然記念物に指定されており、環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類。

通常色の個体(提供写真)

 通常の個体は、背の色は茶褐色で、不規則に黒斑が広がり、小さなイボがある。全体的にずんぐりとしており、貫禄のある声で「グフォン」と鳴く。カエルでは珍しく5本指(通常は4本)で、第1指の内側にはトゲ状の骨があり、雄同士で争うときなどに使用するという。

 見つかった個体の背中には、繁殖時のけんかで負ったと見られる傷跡が複数ある。「通常の雄の個体に比べ、傷が多い。目立つ体なので、必死に戦ってきたのではないか」と推測する大海さん。「白色は目立ちやすく、幼生時に捕食されてしまう可能性が高い。繁殖可能な成体が生き残っているのは極めて珍しい」と説明し、「この世のものとは思えない奇跡の個体。この地域の自然の豊かさを物語っている」と感動した様子で話した。

関連記事

紀伊民報社

本州で一番早い夏 白良浜海水浴場で海開き

 大型連休の後半が始まった3日は晴天に恵まれ、和歌山県紀南地方の観光地は多くの観光客でにぎわった。白浜町の白良浜では「本州で一番早い夏」と題して海水浴場開きがあり、待ちかねた若者らが海に飛び込ん...

新千歳で「開港100年記念展」 北海1号機が壁画に

2026年10月に開港100周年を迎える新千歳空港で6日まで、「開港100年記念アート事業作品巡回展」が国内線ターミナルビル3階の大空ミュージアムで開かれ、飛行機などをあしらった壁画が訪れた人の目...

自慢のしょうゆラーメン食べに来て! 新得・みうら商店 9日に町中華店オー..

 新得町で食品製造・販売業を営む「みうら商店」が、9日に中華料理店をオープンする。腕を振るうのは道外のラーメン店で修業経験がある三浦貴宏社長(50)。長年、夢見てきた地元での飲食店開業を目前にし、...

荘内日報社

地域の宝 伝統芸能楽しむ 河内神社春祭典 「山戸能」「山五十川歌舞伎」地元役..

 鶴岡市山五十川の河内神社の春祭典が3日、同地区で行われた。地域に伝わる県指定無形民俗文化財の「山戸能」と「山五十川歌舞伎」が同神社境内の山五十川古典芸能伝承館で奉納上演され、大勢の見物客がステージ...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク