ＤｉＤｉ与那国交流館で学んだことを魏花蓮市長らに台湾語で紹介する講座受講生＝7日午後、同館

　【与那国】姉妹都市締結40周年を記念して与那国町を訪れている魏嘉賢花蓮市長ら一行は7日、ＤｉＤｉ与那国交流館を訪れ、台湾と与那国の交流の歴史を展示パネルなどで振り返った。同館の講座で台湾華語を学ぶ生徒らとの交流もあった。

　同館では、交流人材育成事業の一環で定期的に台湾華語講座を開講しており、この日は受講生らが台湾華語で台湾や花蓮市についてこれまでに学んだ内容を紹介。

　流ちょうな台湾語に会場からは拍手も。魏市長が一緒に訪問している職員に「市長命令です。明日からみんな、日本語を勉強しなさい」と話すと、会場から笑いも起こった。

小池事務局長にアミ族伝統衣装のボトルケースを贈呈する魏嘉賢花蓮市長＝7日午後、ＤｉＤｉ与那国交流館

　この後、両市の姉妹都市締結時に交わされた調印文書を含む展示資料を見学し、台湾と与那国の交流の歴史を振り返った。最後には、魏市長からＤｉＤｉ館の小池康仁事務局長に台湾原住民族アミ族の伝統衣装で作られたボトルケースが贈呈された。

　小池事務局長は「（同館は）人材育成事業も兼ねているので、台湾華語の受講生がいきいきとがんばって交流してくれて、やった意義があった。ほっとできる空間を提供できたと思う」と安堵した。