
2020年リージョナルトロフィーの純米大吟醸を持つ小野社長(左)と21年発売の大吟醸を持つ清都さん
英国のロンドンで行われた世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2022」のSAKE部門・大吟醸酒の部で、小野酒造店(長野県辰野町小野、小野能正社長)の「夜明け前大吟醸」がゴールドメダルを獲得。さらにゴールドメダルの中で特に優れた銘柄に与えられる「リージョナルトロフィー」も獲得した。
今年のSAKE部門には1732銘柄が出品された。このうち大吟醸酒の部には206銘柄の出品があり、夜明け前を含む11銘柄がゴールドメダルを獲得。部門1位(トロフィー)は得られなかったが、全部門の中でトロフィーと同等と認められた酒にのみ与えられるリージョナルトロフィーの一つに選ばれた。
夜明け前大吟醸の原料は酒米産地として名高い兵庫県口吉川産の山田錦。精米歩合50%以上で大吟醸とされるが、ぜいたくに35%にまで米を磨き上げて使用し、地下からくみ上げる霧訪山の伏流水で仕込んだ逸品。杜氏の清都幸夫さんによると、メロンのような華やかでフルーティーな香り、まろやかな口当たりが特徴だという。
同社は近年、夜明け前純米大吟醸が2019年のIWCでゴールドメダル、20年のIWCでゴールドメダルとリージョナルトロフィーを獲得。国内品評会でも数々の賞を受賞している。
小野社長は「商品名を夜明け前にしてから50年の節目の年にリージョナルトロフィーを獲得できてとてもうれしい。今後も良い酒を造り続けたい」と話している。
受賞酒は6月中には販売を開始する予定。価格は未定。問い合わせは小野酒造店(電話0266・46・2505)へ。
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