赤の魚体春告げる 八峰町でウスメバル漁本格化
春の訪れを告げるウスメバル漁が行われ、活気づく漁港(八峰町の八森漁港で)
八峰町の八森、岩館両漁港で、春の訪れを告げるウスメバル(テリ)の刺し網漁が行われている。両漁港では漁業関係者が赤い魚体のウスメバルを網から外す作業に精を出し、活気を見せている。
ウスメバルは「春告魚」とも言われ、春の訪れを知らせる魚とされる。赤い魚体から「アカテリ」とも呼ばれ、焼き料理や煮付けのほか、刺し身も人気がある。
県漁協北部支所によると、今季は八森、岩館両漁港で計8隻が漁に臨んでいる。今月1日に漁が解禁されたが、しけのため今季初めて漁に出たのは3日で、この日は八森漁港で約780㌔の水揚げがあった。その後もしけで漁に出られず、5日ぶりの出漁となった8日は両漁港合わせて約1・8㌧が水揚げされ、本格化してきた。
八森漁港では9日、ウスメバルが引っ掛かった刺し網を広げ、網からメバルを外す作業に黙々と取り組む漁業関係者の姿が見られた。60代男性漁師は「しけでまだ3回しか出られていないが、ようやく、そこそこの量が掛かってくれた」と話し、別の漁業者の男性は「焼いても煮てもいいし、刺し身で食べてもうまい」と語った。
ウスメバルは東京を中心に各地の市場に出荷され、高級魚として人気を集めているという。漁は6月まで行われる。
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