大殿小で檜皮ぶきの授業 山口

檜皮ぶきを体験する児童(大殿小で)
大殿小(重枝謙二校長)で11日、校区内の複数の神社仏閣で使用されている伝統的な「檜皮(ひわだ)ぶき」に関する授業があった。4年生90人が、江戸時代から続く円政寺町のひわだや(佐々木真社長)の職人から、地域とも関わりの深い日本文化の魅力を教わった。
佐々木社長は檜皮ぶきが市内八つの建物に使用されており、うち六つが大殿地区にあると説明。これだけ集中していることは珍しく、瑠璃光寺五重塔や八坂神社、古熊神社などの建物に使用されていると紹介した。
檜皮作りや、模型を使った屋根ぶきの実演も。檜皮はヒノキの樹皮を専用の包丁で剥ぎ、均一のサイズになるようにしたもので、1日120~240枚を作れて一人前という。
屋根ぶきでは両手がふさがるため、竹くぎを口に含んで作業を行う。子どもたちは職人の早業に興味津々だった。
くぎを打つ作業を体験した山本凜佳さんは「くぎが斜めになってしまって難しかった。檜皮はつるつるしていた」、城幸旗君は「よく行くお寺も檜皮ぶきだということを初めて知った。また見に行きたい」と話していた。
佐々木社長は同校の卒業生で、3年ぶり2回目の授業。「文化財を守る仕事を身近に感じ、日本文化の大切さを知ってもらえれば」と思いを語った。
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