「姫ひじき」 漁解禁
刈り取ったヒジキを集め、袋に入れる組合員(2日、串本町姫の海岸で)
和歌山県串本町姫の海岸で2日、ヒジキ漁が解禁された。和歌山東漁協西向支所姫ひじき採捕組合によると、品質は例年通り、水揚げ量は昨年の約4・7トンと同じか少なめを見込んでいる。加工したヒジキは「姫ひじき」として販売される。 初日は、採捕組合の組合員約20人が、旧養春小学校前の磯で漁を始めた。組合員は岩から伸びたヒジキを鎌で根元から刈り取り、波の届かない岩場に集めて袋に詰めた。 青木悦子組合長(70)は「水揚げ量は年々減ってきているが、姫ひじきは長くてこしがあるのが自慢。もうすぐ新物だね、と待ってくれているお客さんもいる」と話した。 刈り取ったヒジキは同町伊串の漁港に船で運び、天日干しする。「姫ひじき生産組合」が買い取り、5月ごろから釜ゆでし、商品に加工する。町内のスーパーマーケットや道の駅で販売するほか、個人から注文があれば県外へも出荷する。
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